丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。 連載「カラフルキャリア~これが私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。今回は、1年間の育児休暇を取得し、現在では管理職としてエポスカードの会員サイトやアプリのプロダクト開発に取り組む天崎さんにお話を聞いてきました。
──天崎さんは現在どのようなお仕事をされていますか?
丸井グループのデジタル顧客接点の設計 を担うマルイユナイトのプロダクト部とエポスカードのデジタルコミュニケーション部を兼任し、お客さまとの接点である「エポスネット」と「エポスアプリ」の機能追加・改善を行っています。
「エポスネット」は、お支払予定額の照会を始めとしたエポスカードに関する手続きができるオンラインサービスです。
「エポスアプリ」は2021年と2024年にリニューアルしていて、月々の設定した目安額を超えると通知をしてくれる「目安アラート」機能などエポスカードを"安心・便利に楽しく"使えるアプリで、現在もアジャイル*開発で仮説検証を行い、進化し続けています。
*小単位で実装とテストをくり返しながらシステム開発をする手法のこと
エポスアプリの画面
特に、アプリについては2018年に新規事業推進部にアプリ担当ができた初期企画段階から現在まで携わっています。
(写真左)新規事業部推進時代のメンバー (写真右)現在のチームメンバー
──2018年からエポスアプリのお仕事をされているんですね!もともとアプリ開発などデジタル分野に興味があったのでしょうか?
子どものころから図画工作が好きで、自分でつくったものに対して人がリアクションしてくれることに喜びを感じることから、就活では玩具メーカーや百貨店を志望していました。
丸井グループと、もう1社から内定をいただいたのですが、創業者である青井 忠治さんのお名前に、亡くなった祖父母の名前が1文字ずつ入っていて「これだ!」とご縁を感じ、入社しました(笑)。今ではその直感を信じて良かったと感じています。
──創業者のお名前が縁で入社されたとは驚きです!では、現在のお仕事をするようになったきっかけは何だったのでしょうか?
新社員のころがちょうどスマホが普及して皆が持つようになり始めていた時で、社内でもスマホに関するプロジェクトが立ち上がったので、それに参加したり、「ビジネスシーズコンテスト」という、新規事業コンテストに手挙げで参加し、そこで「SNSをもっと活用した方がいい!」といった提案をしていました。こういった社内の取り組みを通してデジタル分野に興味を持つようになったことがきっかけでした。
エポスアプリをチェックする天崎さん
──現在の部署に異動されたあと2021年からは1年間の育休を取得されましたが、長期間育休を取ることへの不安はありましたか?
不安はありませんでした!
育休に入ったタイミングが、立ち上げから携わったエポスアプリがちょうど公開した後だったので、ひと区切りついてから休みに入れたのは良かったです。
また経済的な不安に関しては、育休を取る、取らないにかかわらず、子どもができるということに対して資産形成や、給付金など調べつくしたので不安はありませんでした。
──チームメンバーはどんな反応でしたか?
快く送り出してくれました。
当時、男性で長期間育休を取得している社員は多くなかったですが、丸井グループでは男性の育休を推奨していく風土ができつつあったので、抵抗感もあまりなかったと思います。
ただ、復職への不安は多少ありました。
──そうなんですね。復職するにあたってどんな不安があったのでしょうか?
1年間仕事をしていなかったので、仕事の進め方など、ビジネス的なことが抜けてしまっていたので不安がありました。
ですが幸いにも同じ部署に復職し、上司も育休前から変わらなかったので、すぐに責任のある仕事を任せていただいて。半強制的に仕事モードに切り替わり(笑)、どんどん感覚が戻っていきました。
どちらかというと子育てと仕事の両立は今でも悩んでいて、夫婦の協力体制で何とか乗り切っています。ドラム式洗濯乾燥機やロボット掃除機を使うなど、お金で解決できることはお金で解決するようにしています!
──育休を経て気づいたことや良かったことはありますか?
仕事では、育児で学んだ「モンテッソーリ教育」が役立ったと感じました。
復職から半年後に課長に昇進したので、メンバーとの1on1やマネジメントにも多少活かすことができたと思います。
モンテッソーリ教育は感情に寄り添ったり、自主性を重んじるという考え方なのですが、 チームメンバー一人ひとりいろんな考え方や価値観があるので、寄り添いながら個人やチームの課題を解決していく、みたいなところがマネジメントと近い気がします。
プライベートなことですと、育休で夫婦の絆がより深まりました。
共働きなので、お互いが「子育ての大変さ」を共有し認識しているからこそ、復職後も「支え合おう」という意識が自然に芽生えました。
また、お金に関する知識をより深めるきっかけになりました。
もともと仕事柄お金の知識はありましたが、育休をきっかけにより意識するようになりました。
育休中家族で出かけた時の写真です!
──では、天崎さんが働く原動力は何ですか?
自分の価値観として「いかに自分の人生を楽しい方向に持っていくか」という軸があり、それが原動力になっています。
自分が人生の主人公なので、どう楽しくしていくのかは自分の選択次第だと思っています。
例えば、アプリ開発を今までとは異なるアジャイルという手法での開発に挑戦してみる、という局面では、アジャイル開発についてインプットもせず、よく理解しないまま携わるより、知識があった方が絶対に楽しくなるのでたくさん勉強しました。こうやって人生の選択肢を広げて楽しめるようにしています。
──天崎さんにとっての「楽しい」はどんな気持ちなのでしょうか?
「自由度が増す」ということですかね。
知識がなかったりすると、限られた知識の中でしか考えられないので見える世界が狭いままだったり、もっと詳しい人に頼りっぱなしになってしまいますが、自分に知識があればいろんな選択肢が見え、何事にも自由度が上がり自分でできることやチームでできることが増えていくと思っています。
──最後に、今後叶えたいことを教えてください!
管理職となり、チームを持つようになったので、自分のチームのメンバーには、自分と同じように仕事を楽しんでほしいし、人生を豊かにしてほしいので、そのような組織づくりをしていきたいと思います!
プライベートでは家族や友人と健やかに過ごしていきたいですね。
2人目の子どもができたら、また育休を取って自分や家族の環境をアップデートしたいと思います!
休みの日は家族とよく出かけていて、右の写真はお正月に出かけた時のものです
「チームメンバーには自分と同じように仕事を楽しんでほしい」
— 丸井グループ │ この指とーまれ! (@maruigroup) February 21, 2025
社員の原動力に迫る連載「カラフルキャリア」#育休 を1年取得し、現在は管理職としてエポスカードのアプリ開発に取り組む天崎さん
自分が人生の主人公!どう楽しくしていくのかは自分の選択次第というお話にワクワクしました… pic.twitter.com/qHjNEXZWrN