ダイバーシティ&インクルージョン
2025.3.24

仕事と家事・育児の両立に悩む社員の赤裸々相談会

2025年4月から育児・介護休業法の改正により、男女共に仕事と育児・介護の両立ができるよう、子の看護休暇制度や、所定労働時間の制限(残業免除)の対象拡大など、就業規則の見直しが義務化されます。 丸井グループでは6年連続で男女共に育休取得率100%を達成しており(2024年3月時点)、出産後に育児をしながら働く社員を支援する制度の整備や、子育てや介護中の社員をサポートし合う組織風土の醸成に取り組んでいます。 今回は仕事と育児や家事を両立しながら活躍できる環境づくりに向け、どのようなサポートが行われているのか、先日開催した社員同士の相談会の様子を交えてお届けします!

目次

    仕事と家事・育児の両立に悩む社員の赤裸々相談会

    丸井グループでは年齢や性別にかかわらずすべての人がイキイキと働ける企業風土の醸成をめざし、仕事と育児・介護の両立をサポートするための施策として、男性育休の推進、テレワーク・フレックスタイム制の推進などさまざまな取り組みを行っています。また、制度だけでなく、社員同士がサポートし合える組織風土の醸成にも力を入れており、仕事と育児の両立に向けた取り組みの一環として「仕事と家事・育児の両立フォーラム」を開催しました。

    このイベントは、仕事と家事・育児の両立に関する悩みを相談・解決し、継続して相談できる仲間を見つけることを目的に開催。参加対象者は仕事と家事・育児の両立をしているすべての社員です。イベントの開催は今年で2回目となりましたが、今回から短時間勤務で働く社員だけでなく、フルタイム勤務に復帰した社員や子育て中の男性社員など、性別・勤務形態にかかわらずたくさんの方が参加しました。

    講師をお招きして実施した昨年度とはプログラムを大きく変更し、今年度は仕事と家事・育児を両立している先輩社員がサポーターとして参加しました。サポーターが自身の経験をもとに相談に乗り、仕事や育児・家事を両立するうえでの悩みを共有できる相談会形式で実施しました。

    前回の開催レポート記事をチェック!
    『「仕事と育児の両立」を考えるフォーラム』
    https://www.to-mare.com/diversity-inclusion/2024/post-143.html

    仕事と家事・育児を両立している社員のお悩み

    相談会で話題に上がったお悩みや先輩社員によるアドバイスをいくつかご紹介します!

    食事の準備について

    〈悩み〉
    朝ごはんや昼ごはんの準備など毎日忙しい中大変だと思いますが、皆さん工夫されていることはありますか?

    〈アドバイス〉
    うちは毎日お弁当を持たせているのですが、毎回ちゃんとつくるんじゃなくて、おにぎりだけ持たせたり菓子パンだけ持たせる日もあります。始めのうちは「手を抜くのは良くないかな」と思っていたのですが、意外と子どもも喜んでくれるので「毎日100%頑張らなきゃいけない」というプレッシャーから解放されました。

    夫婦間の連携について

    〈悩み〉
    朝の時間やお迎えは夫婦でどのように連携をとっていますか?自分も頑張らないといけないと思ってはいるのですが、育児や家事に参加しきれていないのが現状です。

    〈アドバイス〉
    得手不得手があると思うので、話し合って役割分担していくのが良いのではないでしょうか。私は、営業店勤務でシフト制なので、お休みを夫と調整することで分担していますよ。パートナーと希望休を調整して育児の分担をするのも一つの手だと思います。

    パートナーとのコミュニケーションについて

    〈悩み〉
    私は結婚しておらず子どももいないのですが、将来を見据えて参加しました。将来、パートナーとの間に子どもが生まれた時、働く時間が合わずパートナーとコミュニケーションを取れなくなってしまうのではないかと不安です。皆さんはどのように対策していますか?

    〈アドバイス〉
    朝、一緒に保育園に行ったり、時間を合わせてお迎えに行くなど毎日夫婦でコミュニケーションを取る時間を意識的につくっています。こういった時間をつくることで育児や家事の分担もスムーズになっている感覚があります。

    ほかにもフレックスや中抜けを活用してお迎えに行ったり、パートナーの仕事の状況を鑑みて育休を延長するなど、制度をうまく活用して仕事と育児・家事を両立しているという声も数多く上がりました。

    参加者の声

    同じ悩みを抱えている仲間と出会えたことや、シンプルに先輩社員と部の壁を超えた横のつながりができたことにありがたみを感じました。今までは自分だけがこの悩みを抱えていたり、自分だけがこの状況なのか...と思い悩んでしまうことが多かったので、心のよりどころになりました。

    先輩社員の方の生の声が聞けたことで、今後の人生設計のイメージができました。

    ざっくばらんな対話形式で話せたのは大変貴重でありがたい時間でした。対話の中で出てきた課題に対して具体的な答えを出す会ではなかったと思いますが、また機会があれば参加してみたいです。

    一人ひとりが自分の可能性にチャレンジできる企業文化の実現に向けて

    今回の「仕事と家事・育児の両立フォーラム」の企画をはじめとし、一人ひとりが自分の可能性にチャレンジできる企業文化の実現に向け風土づくりや制度導入に取り組むワーキングインクルージョン推進の担当者に、今回のイベントが実施された背景や、今後どのようにワーキングインクルージョンを推進していきたいかなどの展望についてお話をうかがいました!

    丸井グループ 人事部 ワーキングインクルージョン推進担当 小杉 聡一朗さん

    ──4月の法改正に合わせ、丸井グループでも改正される制度はありますか?

    「子の看護のための休暇」が「子の看護等のための休暇」  に変更になります。以前まではお子さまの病気・けが、予防接種・健康診断の時のみ取得できる休暇でしたが、変更後は感染症にともなう学級閉鎖や入園式(入学式)・卒園式でも休暇が取れるようになりました。
    また短時間勤務制度においては、法定では3歳未満のお子さまがいるいらっしゃる方が対象の中、丸井グループでは小学校4年生までが対象であることに加え、小学校6年生までは就業時間を限定して勤務する時間帯限定フルタイム制度の利用も可能となっており、仕事と家事・育児を両立しやすい職場環境づくりを進めております。 

    ──今回の「仕事と育児・家事の両立フォーラム」は仕事と家事・育児の両立をしているすべての社員を対象にし、相談会形式での実施でしたが、その意図を教えてください!

    丸井グループは男性育休の取得率が100%となっていますが、仕事と子育ての両立に悩みを持たれる方が多いため、仕事と家事・育児の両立をサポートするフォーラムを開催しております。前回実施時には短時間勤務の女性を対象に開催しましたが、「男性にも参加してほしい」との声や、「フルタイムでの両立について先輩社員に相談したい」との声を多数いただきましたので、今回は参加の対象者を広げ仕事と家事・育児の両立をしているすべての社員を対象に実施しました。また、社内で同じ経験をしている先輩社員とつながりを持つことで、周りに悩みを相談できる環境がない方も相談できる場ができたらいいなと思い、今回は相談会形式で実施をしました。

    ──丸井グループとして、さらなる仕事と子育ての両立に向けて今後どのような取り組みをする予定ですか?

    子育てをしながら働く方々が、さらに仕事と家事・育児を両立して、キャリアを自律的に描けるよう、今回のようなリアルの相談会に加えて、より頻度高くWebで社内の先輩社員に相談ができるオンライン相談会などを検討中です。相談したい内容に応じて、同じような経験をした先輩社員に相談できる仕組みになっており、継続的に相談できる環境をつくることで、より社員同士のつながりを強化していきたいと考えています。

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