丸井グループでは、インパクトの実現に向け、一人ひとりの「『好き』を応援するビジネス」に取り組んでいます。 今回は、2024年に実施した、社員の「好き」を活かした事業アイデアを提案する社内コンクール「『好き』を応援するコンクール」でオーディエンス賞を受賞した「ミュージアム エポスカード」の企画者である、マルイ店舗のポスターやPOPのデザイン制作を担当しているアルバイト社員の三橋さんへインタビュー! 発案からカードデビューまでの道のりを根掘り葉掘り聞いてきました!
独立行政法人国立美術館、独立行政法人国立文化財機構、独立行政法人国立科学博物館さまと共創し、それぞれ4券面ずつの全12券面がデビューしました!
企画した社員と3法人の「ミュージアムを通して大切なたからものを未来へ残していきたい」という想いから、「寄付」という形でお客さまがミュージアムの維持・継続に参画できるカードになっています。
ミュージアム エポスカードへのご入会や、ご利用いただくことでお選びいただいた券面デザインに応じてそれぞれの法人へ寄付されます。
国立美術館
国立文化財機構
国立科学博物館
記者会見に潜入!
3月21日(金)国立科学博物館 日本館 講堂にて記者会見が行われ、メディアの皆さまにお集まりいただきました。
(写真左から)丸井グループ 常務執行役員 CDO 相田 昭一、国立美術館 東京国立近代美術館長 小松 弥生さま、新宿マルイ 三橋 真唯、国立文化財機構 理事 水田 功さま、国立科学博物館 理事・副館長 栗原 祐司さま
丸井グループからは「『好き』が駆動する経済」や「ミュージアム エポスカード」の説明、3法人さまからは、「ミュージアム エポスカード」取り組みの意義についてコメントをいただきました。
特に、企画者である三橋さんの「ミュージアム エポスカード」の着想から実現にいたるまでの経緯や、「ミュージアムを好き」という想いが伝わる温かい記者会見となりました。
「ミュージアム エポスカード」の詳細や、記者会見の詳しい内容はこちらをご覧ください
カードデザインのこだわりや、「ミュージアム エポスカード」誕生秘話を企画者である三橋さんへインタビューしました!
―「ミュージアム エポスカード」のロゴのデザインも担当されたとのことですが、ロゴに込めた想いを教えてください!
「無限」である「∞」を3法人分つないでいます。
想いとしては、「ミュージアムを将来まで無限につないでいきたい」です。
たとえ、人間が滅びて新しい知的生命体が生まれていたとしても、ミュージアムが残っていれば、人類のこれまでの礎を残すことができ、知ってもらうことができる。
そういった意味で、「∞」を3法人分つないだロゴにしました。
―カードデザインはどのように決めたのでしょうか?
ミュージアムのコアのファンの方へも、そうでない方にも手にしていただけるように、それぞれの法人の方と相談しながらラインナップを考えました。例えば、国立美術館さまの券面ですと、クロード・モネやアルフォンス・ミュシャの絵は認知があるし、千種掃雲の猫の絵は絵画に詳しくなくても「かわいい!」と思ってもらえる。反対に、ポール・セザンヌは美術を勉強した人であれば「セザンヌの絵をカードにするなんて、わかってるじゃん!」と思ってもらえる。
このように、広く認知があるものやかわいさ、コアなファン向けといったデザインを織り交ぜるようにしました。
カード全体のコンセプトとしては、「コレクションを持ち歩ける」なので、ぜひお好きなデザインのカードを持ち歩いていただきたいです!
―特典にもこだわりを詰め込んでいるとおうかがいしました!ぜひこだわりのポイントを教えてください♪
入会後3カ月以内に税込3万円以上ご利用いただいたお客さまには、選んだ券面デザインごとの「ミュージアム」をイメージした特典をプレゼントします。
国立美術館さまは、美術館では「鑑賞」を楽しみに来館される方が多いことから、国立美術館7館それぞれが選んだビジュアルを起用したアクリルキーホルダーをつくりました。
国立文化財機構さまは、いろんな文化財を所蔵されていますが、今は作品として鑑賞しているけれど、例えば土器など、もともとは「実用」のためにつくられたものが多い、というのがおもしろいと思っているので、実用できるマグネットしおりをつくりました。
国立科学博物館さまは、私たちは料理からスマートフォンの利用まで、常に「科学を体験」しているので「『体験』できる特典」が良いと思いました。ジオード*は日常的に見る場面としては割られた状態で販売されているので、自分で割ってみたことがある方は少ないと思い、自分で割って楽しむ体験型の特典にしました。
*中が空洞になっている天然石で、内側は水晶やアメジストなどの鉱物で覆われている
―「ミュージアム エポスカード」企画したきっかけを教えてください!
マルイとミュージアムへの「恩返し」です。
入社当時、何のスキルもなかった私を登用していただいたのですが、かかわった社員の方々は優しくて、働きやすく、信頼して仕事を託していただける環境でした。この環境で働くことができたおかげで、幅広くスキルを身につけられ、そのおかげでたくさんのお仕事を任せていただけるようになり、大変感謝しています。
また、私にとってミュージアムは、ただの展示空間ではなく、自分を支える知識を教えてくれる場所でした。
人生に迷った時、コレクションや展示から新しい視点をもらい心が動かされたりすることが何度もありました。
これまでの人生で「マルイ」や「ミュージアム」に与えられてばっかりだなと思っていた矢先に、アルバイト社員でも応募可能な「『好き』を応援するコンクール」があることを知り、今度は私が「与える側」になりたいと考え、応募したのがきっかけでした。
―コンクールでは見事オーディエンス賞を授賞されていましたね!その後、実際に3法人へご提案してどんな反応でしたか?
カードの仕組みなどの提案はエポスカードの社員の方がフォローしてくださり、私はおもに「ミュージアム エポスカード」提案にいたった想いをお話しさせていただきました。
何も満足にできない私の居場所が美術だったことや、3法人の取り組み、YouTube、ラジオなどを普段から拝見していて、楽しくて大好きなことをお伝えしました。
また、お話を聞いていく中で、研究にかける時間や所蔵品の保管に関する現状やお困りごとなどを知り、あらためて長期的にミュージアムを支える土台となるような寄付ができる「ミュージアム エポスカード」を実現させたいと強く思いました。
商談時の三橋さんについて、3法人さまからコメントをいただきました!
―カードデビューにいたるまで大変だったことはありましたか?
これまでの業務内容とは大きく異なっていたので、会社の中でのお金の動き方や、商談をする際の話し方や行動がわからず苦労しました。
また、チームで仕事をすることに苦手意識があって。今回のプロジェクトでも「足を引っ張ってしまっているのではないか」と落ち込むこともありました。
ですが、アルバイトで勤務時間が限られていますし、人とのコミュニケーションが大変苦手なので、できる、できないは伝えるように意識していました。
また、今回チームで仕事をする中で、「速く行くなら一人で、遠くへ行くなら皆で。」という言葉の意味をあらためて感じることができました。
一人では来れなかった「ミュージアム エポスカード」のデビューを通じて、「遠くまで来たな!」と感じています。
―では、最後に「ミュージアム エポスカード」を通じてどんな想いをつなげていきたいか教えてください!
「楽しんでほしい」「ワクワクしてほしい」と思います!
このカードを持つことが寄付につながり、ミュージアムを守ることができる。そうすると、その先の未来、何百年後、何千年後の新しい発見に貢献できるかもしれません!
それってすごく楽しくてワクワクしませんか?
これからこのカードを持ってくださる方にも、そんな想いになってくれたらうれしいです!
「ミュージアム エポスカード」へ期待することを3法人さまにおうかがいしました!
丸井グループでは、今後も、社員の「好き」を活かして「好き」を応援するビジネスに取り組んでまいります。