丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。 連載「カラフルキャリア~これが私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。今回は、若手管理職として活躍中の梅原さよこさんにお話を聞いてきました。
―梅原さんのお仕事について教えてください!
フィンテック事業の新サービスである「まなび応援!Apple専用分割プログラム(残価設定プラン)」に、立ち上げから携わっています。 このサービスは、教育現場のデジタル化が進む中、端末価格が上昇し、学生やそのご家庭の負担が大きくなっている課題に対し、ファイナンスプログラムを提供することで、学業で利用するApple端末の購入をサポートするというものです。
私の担当は多岐にわたり、今あるサービスの改善検討や、サービス拡大につなげるための販売店への営業、新たな取り組みに向けた企画立案などを行っています。
―梅原さんは新規事業創出に長く携わられているイメージがあるのですが、もともとやりたかったことなのでしょうか?
入社当時は「これがしたい!」という明確な意思はなかったと思います。目の前の仕事に実直に取り組んできた結果、今があるという感じです。
もともと大学では教育学を専攻しており、学校の先生になることも一つの選択肢として考えていました。教育実習にも行ったのですが、「卒業してすぐ教職に就くのではなく、まずは一般企業に入って視野を広げよう」と思い直し、就活を始めました。新しい分野に挑戦することが好きなので、「グループ間職種変更制度」によってさまざまな仕事にチャレンジできる丸井グループへの入社を決めました。
―新規事業創出の経験の中で失敗などはありましたか?
2019年に参画した「保険プロジェクト」で失敗を経験しました。サービス構想は描けたものの、マネタイズやビジネススキームを考えるフェーズで挫折しました。当時の私はフィンテックの知識がほとんどなかったうえに、ノウハウを持つ他部署の方々を巻き込む力がなかったので、具体的な形に落とし込むことができなかったんです。
その失敗の経験があったからこそ、今回の新サービス「まなび応援!Apple専用分割プログラム」については、仲間を増やしながら泥臭く推し進めていくことができました。
―失敗の経験が今回に活きたのですね。では、新サービスの立ち上げにあたって得られた気づきを教えてください!
「創造すること」への理解が深まりました。
これまでは「新しいビジネスを生み出す」と聞くと、雲をつかむようなものだと考えていたのですが、今回の経験を通して実際は違うということを体感しました。
世の中の新しいものは「0から1」ということでは決してなくて、存在するものをかけ合わせたり、一部分を変えてみたりと、展開することによって生み出されているのだと思います。そのために重要なことは、現状を正しく理解して、選択肢となる知識を持つこと。そして、必要なノウハウを持つ人を巻き込みながら着実に物事を進めていく完遂力が大事だということを学びました。
―これまでの経験の中で一番印象に残っていることは何ですか?
これまでのキャリアの中でも特に印象に残っているのは、「まなび応援!Apple専用分割プログラム」のご契約が初めて決まった瞬間!サービス稼働後、公立高校の保護者説明会の中で iPad 販売の機会があったのですが、そこで保護者の方から、「分割プログラムの選択肢があることが大変ありがたい」というお声をいただきました。
「1年以上向き合い続け、仲間と共に完成させたこのサービスを、お客さまに良いと感じていただけたんだ」と思い、感慨深かったです。
―梅原さんの原動力を教えてください!
仲間と達成感をわかちあうことです。
「人に影響を与える、喜びをわかちあう」ということにやりがいを感じるタイプなので、他部署やお取引先さまを巻き込みながら、全員が同じ目的・ゴールに向けて進められるようにすることに重きを置いています。
お取引先さまから、「梅原さんだからこそ、ここまでこられたよ」というお言葉をいただいた時には、自分の存在価値を感じることができ、この新規事業を通じて利益貢献できるようにがんばろうとモチベーション向上につながりました。
―現在は管理職として活躍中の梅原さんですが、マネジメントで意識していることはありますか?
まだマネジメントについては勉強中ですが、意識しているのはチームで何を成し遂げるかを言語化して、個の力を伸ばしていくことです。
上司という立場の私から「こうすべき」という具体的な指示をしてしまうと、メンバーの考え方をないがしろにしてしまったり、特有の強みを発揮することが難しくなってしまったりすると思うので、「それぞれのベストな進め方」で取り組める環境づくりを心がけています。
5名の少人数チームなので、個々が自立し、目的達成に向かって貪欲に走りきれるチームをつくっていきたいです。
―今回お話を聞いて、梅原さんの「仲間」に対する強い想いを感じ取りました。何かきっかけはあったのでしょうか?
実は、学生時代は集団行動が苦手で、一人で進めた方が何事もスムーズだと考えていたのですが、そのスタンスで社会に出たらうまくいかないことが増えてきて...社会人1年目でプライドが挫かれました。
「人に頼る」ということができなくて悩んでいた時に、同じ有楽町マルイ所属の同期が「一緒に働く仲間なんだからもっとコミュニケーションをとろうよ!」と声をかけてくれたんです。そこから心が軽くなって、「仲間」の存在がエネルギーに変わることを知りました。
今でも同期の存在は大きくて、定期的に会って話をすることで「明日からもがんばろう」と元気をもらっています。
同期メンバー(手前が梅原さん)
―同期の存在って心強いですよね。最後に、梅原さん個人としてこれから取り組みたいことを教えてください!
「自分自身」にもっと向き合いたいと感じ始めました。
これまで私は「人に喜んでもらいたい」という気持ちで、目の前の仕事に全力で取り組んできたのですが、最近は「私が本当にやりたいことってなんだろう?」と考えるようになり、「自分の心が喜ぶこと」にもう少し目を向けていきたいなと思っています。
まずはプライベートのところで、「猫を飼う」という夢を叶えようかな(笑)。
原動力は「仲間と達成感をわかちあうこと」
— 丸井グループ │ この指とーまれ! (@maruigroup) July 26, 2024
若手管理職にインタビュー??
「新しいビジネスを生み出す=『雲をつかむようなもの』だと考えていたけれど、実際は仲間を増やしながら泥臭く推し進めていくものだった」と語る梅原さん??
「仲間」への想いが強くなった理由とは?https://t.co/Z6B84dGILm