働き方
2024.2.29

カラフルキャリア~これが私の原動力~#03「将来世代のために働きたい」

田中 聡子(たなか さとこ) マルイファシリティーズ 企画本部 事業推進部

丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。本連載「カラフルキャリア~これが私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。3回目となる今回は、マルイファシリティーズで事業のDXを推進する部署の部長を務め、また1児の母でもある田中 聡子さんにお話を聞いてきました。

目次

    手挙げで参加した中経推進会議をきっかけにフィンテック事業へ

    田中さんは現在どのようなお仕事をされていますか?

    企画本部で事業のDX化を最大のミッションとしながら、経理業務や総務も担当しています。
    3BM事業(設備、清掃、警備)の利益管理をしながら、事業本部のメンバーが営業活動に集中できる環境がつくれるよう日々検討し、新しい提案や業務改善を行っています。
    私のチームは30代~50代のメンバー12名で、マルイファシリティーズ入社の設備のプロから、経理やシステム管理の経験者までとても幅広いです。

    ―入社してからさまざまな経験をされた中で、うれしかったことややりがいを感じたことはどんなことでしたか?

    振り返ってみると、やりたい仕事を任せていただけた時が一番うれしかったです。タイミングはこれまで2回ありました。
    1回目はレディスシューズの商品開発担当になった時。「働く女性たちに履きやすくておしゃれも楽しめる靴を届けることで、快適な生活を送ってもらいたい」、その一心で夢中で開発に取り組みました。頻繁に売場に足を運び、いただいたお客さまの声を直接開発に活かしていました。

    2回目は、エポスカードのファイナンシャルインクルージョン担当になった時です。軽い気持ちで手挙げした中期経営経推進会議で、登壇されたファイナンシャルプランナーの前野 彩さんのお話を聞き資産形成に興味を持ちました。資産形成と言うと、何となく敷居の高いイメージがありましたが、丸井グループならもっと違う提案ができるのではないかと思い、フィンテック事業へ異動希望を出しました。
    希望が叶いとてもうれしかった一方で、管理職へ昇格したタイミングでの異動だったこともあり、知識が浅いことなどさまざまな焦りから浮足立ち、発言を躊躇するような場面も多くありました。期待に応えられなかった後悔は今も残っていて、成長するための原動力になっています。エポスカードの斎藤社長をはじめ、上司、メンバーからは本当に多くのことを学びました。私の財産であり、指標でもあります。

    俯瞰して見て、考える時間を意図的につくった

    ―田中さんが参加されている丸井グループ公認の「コロナ以降の働き方検討イニシアティブ」ですが、参加しようと思ったきっかけを教えてください。

    業務量が多い部署に所属していると、どうしても近視眼的になることに危機感がありました。そのため自分の働き方、また管理職の働き方を俯瞰して見て、考える時間を意図的につくりたいという思いから参加を決めました。
    加えて、まだまだ少ない育児短時間勤務の管理職の立場として、貢献できることもあるのではないかと考えました。丸井グループは事業が多岐に渡るため環境面、意識面さまざまな課題がありますが、一つひとつ丁寧に紐解いていきたいと考えています。

    ―イニシアティブでの取り組みを通して、管理職の働き方について田中さんが課題だと感じていることはどんなことでしょうか?

    もっと多様であって良いと思います。管理職と一言で言ってもキャリアはそれぞれ、得意分野も異なるはずなのに、今は管理職共通の仕事も多く、皆が目一杯働いていて、「管理職は大変そう」と画一的に映っているのではないかと感じます。
    ワークライフバランスを損なう要素の見直しや、リーダーシップのあり方を整理しながら、より魅力ある存在になれたら良いと思います。

    グループで成果を出せば、それが将来世代につながる

    ―現業だけでなく、グループ全体の働き方改善にも積極的に取り組む田中さんですが、田中さんが仕事に取り組むうえでの原動力となっていることは何でしょうか?

    「将来世代の未来を共に創る」というインパクトを掲げている会社で働けることに大きな喜びを感じ、原動力の一つとなっています。どの部署に所属していても、常に同じ目的に向かって仕事ができることにやりがいを感じますし、グループで成果を出すことが社会に貢献すること、将来世代に貢献すること、とシンプルに考えられることは、とてもしあわせなことだと思っています。これまで、丸井グループの新規コンテスト「Future Accelerator Gateway」などで事業化提案はしたものの実現にまでは至っていないので、「事業化」は必ず成し遂げたい目標です。

    ―今後、叶えたい夢や、やってみたいことを教えてください。

    子どもたちを取り巻く社会課題に、しっかりと向き合いたいです。私にはいま3歳になる娘がいるのですが、日々目覚ましい成長を目の当たりにして、子どもって皆天才だなとつくづく思います。生まれもって能力を兼ね備えている子どもたちが、誰も取り残されることなく、それぞれの個性を発揮しながら伸び伸び育つ環境づくりをするためにはどうしたら良いか、これから具体的にアクションしていきたいです。

    今は居住している区の取り組みに少し参加している程度ですが、50歳になったら、60歳になったら...と思い描くのがとても楽しい時間です。
    子どもを授かったことで社外のコミュニティができ、新たな目標もできました。娘にはいつも、感謝の気持ちでいっぱいです。

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