丸井グループでは「お客さまのお役に立つために進化し続ける」「人の成長=企業の成長」を経営理念に掲げ、人的資本経営に取り組んでいます。手挙げ制による自主的な学びの場への参加やグループ間職種変更など、多くの社員がさまざまな経験をそれぞれのキャリアに役立てて活躍しています。 連載「カラフルキャリア~これが私の原動力~」では、多様なキャリアで活躍する社員に注目し、その原動力をひも解いていきます。今回は、入社して以来二度にわたる出向で、社外から見た丸井グループを知る森 智基さんにお話を聞いてきました。
学生時代、就職活動では不動産業界を中心に企業を探していて、社会やコミュニティに貢献したいと考えていました。ビジネス街にあるカフェでアルバイトをしていたこともあり、オフィスなど街で暮らしている人々の生活の一部に溶け込み暮らしを豊かにすることにやりがいを感じていました。そんな中で丸井グループに入社を決めたのは、商業施設が街の機能の一つとして人々の暮らしを豊かにできると考えたのと、職種変更を推進していてさまざまな職種を経験することで視野が広がるのではないかと思ったからです。
学生時代は某コーヒーショップでバイトをしていました
自分で生み出した事業を通じて、社会やコミュニティに貢献したいと思うようになりました。きっかけは2018年に株式会社ギフティ(以下、ギフティ)に出向したことです。それまではレディスシューズの販売や新卒の採用など、自分以外の誰かがつくったサービスや会社の魅力を伝える仕事をしてきましたが、ギフティで会社に与えられたミッションを言われるがままこなすのではなく、自分の会社をうまく活用して自分のやりたいことを実現し、イキイキと働く社員の皆さんの姿を見てとても刺激を受けました。このことが自分にとってはかなり衝撃的だったと同時に、会社を「自分が叶えたいことを叶える、やりたいことをやる、それを通じて利益を生み出して恩返しをするとともに社会に貢献する場所なんだ」ととらえ直しました。
「サウナを文化にしたい」という想いがあるので、事業化に挑戦したいと考えています。サウナを文化にしたいと思うようになったのはコロナ禍で私自身がサウナに救われたことがきっかけでした。緊急事態宣言で外出が自粛されていた時期、ちょうど出向から戻ってきたばかりで1年半離れていた丸井グループの状況も、今自分が何をすればいいのかもイメージできず孤独や不安を感じていました。そんな中サウナの本当の魅力に気づき、サウナに入ると心の中のモヤモヤや悩みが洗い流されてスッキリする感覚がしました。また、サウナに一緒に入っている名前も知らない人々も同じように不安や悩みを抱えてサウナに来ているのかもしれないと思うと、「自分は一人じゃないんだ」と感じることができました。サウナに入ることで社会とつながっている感覚を感じられたんですよね。
サウナを好きになったことで自分と他人を比較することがなくなり、サウナを通じて社内外のつながりもたくさんできました。サウナが文化として広がっていくことが日本全体のウェルネスやWell-beingにつながると思うので、サウナを当たり前の文化として広げていくことに貢献したいです!
お気に入りのサウナで至福のひと時
私の働く原動力は「社会やコミュニティに貢献したい」という気持ちです。誰かの役に立つことが自分のやっていることが間違っていないという実感につながるからです。
女性インフルエンサーなどの影響でイメージがだんだんと変わってきていますが、サウナと聞くと「おじさん」や「汚い」というイメージを持つ方もまだ一定数いらっしゃると思います。特にサウナの経営に携わる方々ほど世間のサウナに対するイメージが変わってきていることをまだ信じられずにいるんです。そんな中で昨年企画した『全国サウナ物産展』では女性や若者含めてたくさんのお客さまにご来店いただいたことで、サウナに対するイメージが変わってきていることを実感しました。
またサウナ施設の方々が見に来てくれた時に感動している姿を見てとてもうれしかったですし、今後もこのようなイベントを通じてサウナ業界を盛り上げていきたいと思いました。
サウナ施設の方々が自信を持って経営をしてくれることによって設備やサービスが向上すればサウナに行ってみようと思う人も増えるかもしれないじゃないですか。このようにサウナを文化にすることでサウナ施設の方々もサウナ好きもサウナにかかわるすべての人がハッピーになるような循環をつくって行きたいと考えています!
新宿マルイで開催した「全国サウナ物産展」は大盛況でした
社員一人ひとりが自分の好きなこと・やりたいことを活かしてイキイキと働きながら新しい価値を生み出し、それが結果的に会社や社会の利益にもつながるような構造をつくりたいと思っています。そのために、まず自分が率先して実験を重ねていきたいです。私にとって二回の出向が人生観と仕事観を変えてくれたと思っていて、ギフティの役員の方がおっしゃっていた「自由と責任」という言葉を今でも大切にしています。ただ好きなことをやって責任を取れないのは良くないですが、自分の意志を持ちながら責任を持って好きなことを仕事にできたら良いなと思います。もちろん挑戦をすれば失敗もつきものだと思いますが、失敗も含めて「どういう風にすれば自分の好きなことを事業につなげることができるか」を伝えていくモデルケースになれたら良いなと思っています。
「サウナを文化にしたい」
— 丸井グループ │ この指とーまれ! (@maruigroup) May 21, 2024
コロナ禍、孤独や不安を感じている時に #サウナ に救われたという森さん??
「好きなことを活かして新しい価値を生み出し、それが結果的に利益にもつながる構造をつくりたい」という、サウナのように熱々??な想いを語っていただきました!https://t.co/ryw4RJMOWM