世界で約3億人が参加する、国際的なサステナブルムーブメント「プラスティックフリージュライ(R)」に合わせて、7月29日(土)と30日(日)の二日間にわたり、有楽町マルイで「脱プラ生活応援フェス」を開催しました。どなたでも参加しやすく、また気軽に楽しくサステナブルを体験できるイベントをテーマにさまざまなコンテンツが用意され、大盛況となったイベントの様子をご紹介します。
プラスティックフリージュライ(R)とは、7月の1カ月間はなるべく「使い捨てのプラスチック製品」を使わずに生活してみよう!というオーストラリア発のプラスチックフリーの活動です。海洋プラスチック問題への関心の高まりとともに急速に世界中へと拡大し、2021年には世界177ヵ国から3億人以上が使い捨てプラスチックを使わない暮らしにチャレンジしました。
日本でもそのムーブメントは注目されるようになり、YouTubeチャンネル登録者数30万人を超える、1分間で社会を知れるショート動画が人気の「RICEメディア」では、このプラスティックフリージュライ(R)に合わせて代表のトムさんが実際に1カ月間プラスチック製品を使わない生活を送れるのかを検証するチャレンジ企画、『1カ月 脱プラ生活』が動画配信されました。
1カ月脱プラ生活YouTubeはこちら
https://youtube.com/playlist?list=PL-I4pOX2vZfmSdbMIvmalaX8rMhkgYYks
企画のフィナーレとして有楽町マルイでイベント実施。豪華ゲストによるトークショーや、参加型ワークショップ、サステナブルなグッズを取りそろえた物販コーナー「脱プラ商店」も開催されました。
有楽町マルイで開催したイベントでは、ゲストをお招きし、トークショーを開催しました。ゲストには、RICEメディア代表のトムさんをはじめ、環境に関する社会課題に取り組むYouTuberのマーシーさん、芸人兼ごみ清掃員のマシンガンズ滝沢さん、エシカル協会代表理事の末吉さんが登場。プラスティックフリージュライ(R)にちなみ「脱プラ」をテーマにしたお話をくり広げました。事前予約制で参加者を募集したところ、大好評につき急遽立ち見席を用意するなど大きな反響がありました。
取材当日のトークショーには、お笑い芸人としての活動の傍ら、ごみ清掃員ならではの視点でごみ問題に取り組まれているお笑いコンビ「マシンガンズ」の滝沢 秀一さんとトムさんが登場。
お二人が環境問題に関する活動を始めたきっかけや、脱プラの一環として愛用しているグッズの紹介、日ごろ心がけている簡単にできるサステナブルなアクションなどをお話しされました。
※滝沢さん愛用のグッズは、以前本サイトで掲載したこちらの記事でご覧いただけます。
https://www.to-mare.com/talk/2022/12.html
この日が初対面だというお二人でしたが、「ごみ問題などの社会課題をわかりやすくおもしろく伝えることで、たくさんの人に知ってほしい」という共通点もあり、熱いトークがくり広げられました。トークショーの後半には質問コーナーが設けられ、「気軽に始められる脱プラ生活の第一歩は?」「ごみの容積を減らすことはどんなメリットがある?」など、具体的な質問がたくさん寄せられ、リアルイベントならではの参加者とのコミュニケーションによって会場は大盛り上がりとなりました。
RICEメディアの動画に登場したトムさん愛用の脱プラアイテムや、サステナブルな取り組みで制作された商品を数多くラインナップした物販エリアの「脱プラ商店」。イートインが可能なカフェスペースもあり、たくさんの方が「脱プラ」を生活の一部として気軽に取り入れられるきっかけを提案しました。その中から、一部をご紹介します。
RICEメディアの動画の中でも紹介された、くり返し使えるシリコン製容器「Zip Top」。
付属のフタがなく本体のみという単体構造になっている「Zip Top」は耐久性にすぐれ、電子レンジ・ 食器洗浄機に対応、冷凍庫でも使用することができます。また100%プラチナシリコンでできており、気になるにおい移りもありません。RICEメディアとのコラボレーション商品もあり、今回のイベントでは多くの来場者が実際に手に取って商品を確かめている様子が見られました。
海岸清掃活動を行う中で拾った、長い時間海を漂ってきたプラスチック、シーグラス、シー陶器のカケラたちを継いでつくられたアクセサリーを販売。つくられたアクセサリーはすべて一点物で同じものはありません。
海で拾ったカケラたちを、単にごみとして処分するのではなく、身に着ける人が環境への意識を少しでももってもらえたら...という作家の想いが込められています。注意深く見てみると、私たちもよく知っている商品ロゴが印刷されたマイクロプラスチックが素材として使われているものもあり、私たちの生活が環境にもたらす影響を実感することができました。また、販売収益の一部は清掃活動や海洋汚染問題解決に取り組む団体に寄付されます。
琉球大学の学生が、沖縄特産の島豆腐を製造される際に大量に廃棄される「おから」に着目し、フードロスと使い捨てプラスチック問題、その両方の解決をめざし開発された、おからでできた食べられるスプーン「PACOON」。今回のイベントでは、廃棄される予定だったおからを利用したシリアルや、おからでできた飼料を食べて育った牛から取れた牛乳を使ったジェラートもご用意しました。ジェラートのイートインでは、丸井グループが実証実験に参加しているリユース容器「Megloo」の容器で提供されました。
※リユース容器「Megloo」の実証実験についての記事はこちら
https://stg.to-mare.com/sustainable/2023/megloo.html
このほかにも、さまざまなサステナブルな取り組みを行うショップや「脱プラ」を気軽に取り入れられる商品が勢揃い!
「Ethcal & SEA」エシカルと海をテーマに、環境に配慮した商品を集めたセレクトショップ。石鹸やリープバームなど、おしゃれでこだわりのあるパッケージはすべて再生可能
「ELAB」オーガニックな素材を活かしたフードを販売。ドリンクの空きびんは別売りのディフューザーに付け替えて、ポンプボトルとしてくり返し使えます
水棲生物画家の繁田 穂波さんによる「アップサイクルアート」のワークショップを開催しました。世界中の海から流れてきた海洋漂着ごみの「ブイ(浮き玉)」に、廃棄される予定だった塗料を活用した絵の具を使って、きれいな海を描くお客さま参加型のワークショップです。
夏休み期間ということもあり、たくさんのお子さんが参加されました。
トークセッションの中で印象的だったのは、「プラスチックは悪ではない。」という言葉でした。プラスチック製品の使いすぎが招く問題に目を向けながらも、私たちの生活になくてはならない使い捨てプラスチックあることも事実です。
プラスチック製品を完全にゼロにするのではなく、無理なくできる脱プラ生活の第一歩を、楽しく気軽に取り入れてみてはいかはでしょうか?
「脱プラ生活応援フェス」開催レポート
— この指とーまれ! │ 丸井グループ (@maruigroup) August 10, 2023
RICEメディア代表のトムさん(@Tomoyuki_Hirose)の「1カ月脱プラ生活」のフィナーレにちなんでイベントを実施しました!
イベントは大盛況!海洋漂着プラスチックを使ったアートや脱プラアイテムなど、楽しく脱プラを取り入れるヒントが盛りだくさんでした pic.twitter.com/K0PHVirxWd