Is this pumps？「私をきゅうくつに、させない」スニーカーのような履き心地を提供

パンプスを履くことで「痛い」「きゅうくつ」などの思いをすることがないように、履いた方が「本当にパンプス！？」と思えるような、我慢のいらない、これからのパンプスをめざしました。

ブランド担当者にインタビュー！

担当者に、velikoko（以下ヴェリココ）のリブランドにいたるまでの歩みや、ブランドへの想いを聞いてみました。

（左から）
EC事業部　福島 陽奈さん、高栁 麻紀さん

リブランドにいたった背景

赤字続きだったブランドを、事業を改善し黒字化へ
赤字が続いていたヴェリココは、一度はブランド休止を考えていました。
しかし、プライベートブランド（PB）の店舗販売を終了することを発信した際に、お客さまから「ヴェリココをなくさないでほしい」というお声をたくさんいただきました。
「お客さまにヴェリココを届け続けたい！」そんな想いから、抜本的な事業の見直しを行いました。商品を大量生産し、多店舗展開するビジネスモデルから、オンラインを中心として、実需期にイベントでスポット販売を行う、D2C型のビジネスモデルへ転換していきました。

大量生産・大量廃棄→ニーズに合った商品の展開へ
今まで300型以上あった型数を、お客さまからの支持の高い20型程に絞り販売を行いました。少量発注で、廃棄を減らすとともに、受注販売を行い販売機会ロスの削減にも取り組み在庫効率を上げていきました。

こうした事業努力を行い、一時は赤字続きで休止を考えていたヴェリココ事業の黒字化に成功しました。

ブランド価値の再定義

黒字化が達成できたことにより、次のフェーズとしてさらにお客さまに寄り添ったブランドへの進化をめざし、ブランド価値の再構築に取り組むことになりました。

1.商品の進化

旧来のヴェリココは、足長のサイズ展開数（19.5㎝～27.0㎝）と、履き心地の良さを強みとしていました。強みを更に進化させるべく、横幅の展開、左右サイズ（足長・幅）違いで選べるサイズ展開の拡大と、履き心地の改善を行いました。

履きたいけれど、履けなかった、そんな方も履いていただけるように
足長が選べるだけでは、自身のサイズがなく、パンプスを諦めていらっしゃる方がたくさんいました。
パンプスを履きたい方が、誰でもパンプスを履けるように、足長に加え、横幅も3つの幅（スリム・ミドル・ワイド）から選べるように、サイズの展開を拡大しました。
また、左右で足の大きさが違う方もいらっしゃいましたので、左右で足長・幅がそれぞれ選べるような商品開発を行いました。

「足が痛くなる」そういった負を解消できる、我慢のいらないパンプスへ
パンプスをスニーカーのように履きたい、そんなご意見を体現すべく、何度もお客さまとモニター会を実施。
パンプスの見た目を担保しながら、スニーカーのような履き心地をめざしていくことはとても苦労しましたが、お取引先さまと共創しながら、従来比約2倍の4層構造のクッションで、より疲れにくいパンプスをめざしました。

2.ブランドの進化

商品を進化させると共に、ブランドの想いをお客さまに伝えるべく、株式会社フラクタさま（以下フラクタさま）と協業を開始しました。

進化した商品を含む、ブランドの本質が伝わるようなビジュアルやキャッチコピー、ブランドストーリーをフラクタさまと共に考えていきました。その中で、ブランドのコンセプトである「Is this pumps?　私をきゅうくつに、させない。」という印象的なキャッチフレーズが生まれ、ビジュアルは、豊富なサイズバリエーションで、パンプスから自分に合わせてくれるような、自由にパンプスを選べる楽しさが伝わるものに進化しました。

ポップアップストアでのお客さまの反応

新しい体験、新しい買い方は大好評！

9月に実施した北千住マルイ・新宿マルイ 本館でのポップアップストアは、お客さまがセルフでじっくり選べる環境を意識し、足長×足幅の全48サイズを自由に試せるお店づくりをしました。さらに、足の計測器を設置。「初めて正確なサイズを知った」「左右の長さが違うということに驚いた」というお客さまが多くいらっしゃり、実際に左右サイズ違いでご購入いただくケースもいくつかありました。

＼お客さまからいただいたお声／

もともとファンだったけれど、ブランドの想いを知ってもっと好きになりました

ヴェリココ初体験！スニーカーみたいな履き心地で感動しました

生まれ変わったヴェリココについて～担当者の想い～

より多くの人に「パンプス」という選択肢をもってほしいと考えています。
左右サイズ違いの人は、人口動態でいうと10～15％と言われており、潜在的なニーズが高いと感じています。
「左右それぞれでピッタリサイズが異なる可能性がある」、そして、「こういう買い方が出来る」ということを知っていただくことが大切だと思うので、今まで「パンプス」を諦めていた方にも新しくなったヴェリココを試着・体験いただけるとうれしいです。
誰もがストレスなく、なりたい自分になれるヴェリココのパンプスを広めていくことで、すべての人がファッションを前向きに楽しめるインクルーシブな社会へとつなげていきたいと思います。

velikoko（ヴェリココ）チームの皆さん