東京レインボープライド当日の様子

強風で東京レインボープライド自体が初日開催中止といったハプニングもありましたが、2024年4月20日(土)・21日(日)の二日間出展しました。「あっ、丸井グループも出展しているんだ！」と、多くの方にお立ち寄りいただきました。

今回は「社会貢献につながるカード」と「インクルーシブなサイズの取り組み」のご紹介をブースでしました。

エポスカードではDE&Iを含むさまざまな社会貢献を身近に感じていただけるサービスの提供をしています。プライドハウス東京エポスカードやパラリンアートエポスカード、3月にスタートしたエポスポイントエールの取り組みなど、リーフレットの配布やご説明をすることで多くの皆さまに共感いただきました。
また、エポスファミリーゴールドは生計を同一にされている場合、同性パートナーの方でもご利用いただけることをあらためて発信しました。

また、今回は試着だけではなく、足の無料計測を実施しました！自分の本当の足のサイズを知ったうえで、ご自身の好みに合うパンプスをサステナブルパンプス「Kesou」、セミオーダーパンプス「An ideal」、スニーカーのような履き心地の「velikoko」の3つの中から選んでご試着いただきました。すべてのブランドのサイズ展開が16サイズ（19.5cm～27.0cm）と幅広いのが特徴です。

普段、何となくサイズとシューズを選んでいた方も、サイズを測ることで「実際測っていただいて、左右差があると知ってびっくりしました！」「足が大きく、店舗でパンプスの試着をするのも勇気がなくてできなかったけど、今日は試着できてとてもうれしかった！」などうれしいお声をたくさんいただきました。足の測定のためにお待ちいただく方も多く、合計520名の方の足を計測させていただきました。
また、当日はパンプスだけではなく、自分にぴったりサイズの洋服が見つかる「SIZY」の取り組みもご紹介しました。

入社1カ月未満！？新入社員が全力で接客！

今回初めての取り組みとして、今年4月に入社したばかりの丸井グループ新入社員が当社の取り組みやDE&Iの考え方について発信するために東京レインボープライドのブース運営に携わりました。

丸井グループでは全社員に向けてダイバーシティ研修を行っています。この研修はDE&Iを理解するためのものですが、研修を受けて理解するだけではなく、「実際に自分自身で発信した方がより理解が深まりインクルーシブな社会の実現に向けて行動ができるのではないか」という考えのもと、東京レインボープライドへの新入社員の参加が決定しました。
事前の研修では商品やサービスの説明や、「インクルーシブな社会の実現に向けて、東京レインボープライドの場でどのように行動していきますか？」というテーマで対話を行うなど、当日に向けて準備をしました。

新入社員の皆さんはエポスカードのサービスの説明を受けたあと、サービスに関する「『生計を同一にする』の定義は？」などの質問をすることで疑問点をなくし、理解を深めていきました。足の計測の練習では、先輩社員から「来場者に配慮して『足に触れながら計測させていただきます』と一言断りを入れると失礼にならないですよ。」などアドバイスがありました。

そして当日！新社員の皆さんは笑顔で足の測定から商品・サービスの説明まで、多様な来場者の方々のサイズに関する悩みやサービスに対する質問などにお答えしていました。

多様性について実際に考えるきっかけとなる経験をさせていただきました。講話ではあまり実感というものはわいていませんでした。しかし、足の無料測定だけでも足の甲や足の大きさ、性別で靴について困りごとがある方がたくさんいらっしゃるということを知り、多様性ということはまさにこのようなさまざまな個性を持った人がいることだと感じました。お互いを認め合い、生活することが大切なんだと思いました。レインボープライドは、本当に楽しく学べる機会になりました。自分自身プライベートでも共有していこうと思います。（村松 鈴葉さん）

足が小さくパンプスのサイズが合わない方がいたり、丸井グループが足の計測をしている理由を聞かれたり、会社名・事業内容の関心を持ってもらえたので、それをさらに伝えていく必要があると思いました。丸井グループの取り組みを理解し、伝えていく必要性についても学ぶことができました。(矢野 瑞季さん)

出展の裏側！協賛企業から興味を持って入社した若手社員がブースを運営

ブースの企画・運営をしている中心人物の一人に自ら手を挙げで携わった若手社員がいました。社会課題解決に興味があり、丸井グループに入社する前から東京レインボープライドに足を運んでいて、なんと協賛企業に丸井グループの名前があったことも入社を決めた一つのきっかけだったそうです。今回東京レインボープライドに携わる前と後の気持ちの変化について聞いてみました。

丸井グループ サステナビリティ部 佐藤 みのりさん

丸井グループに入社を決めた理由を教えてください。

就職活動をするうえで「企業のめざす姿に共感できる」という軸が一つありました。学生時代、アイルランドに短期留学していた時に、日本人の友人と街を歩いていたら急に石を投げられた経験がありました。その時は「何で？」と理解できなかったのですが、後からそれがアジア人差別だということを知りました。その時初めて、自分がその場においてマイノリティであることを実感させられたことで、マイノリティが社会に存在しているのではなく、社会がマイノリティを生み出している構造に気づき、課題感を感じました。そこからDE&Iや社会課題解決に取り組む企業を探す中で、丸井グループが東京レインボープライドの協賛企業であることに気づき、丸井グループへの関心が高まりました。

今回運営に携わって、工夫したポイントなどはありますか？

ノベルティを配るといった案も上がりましたが、サステナビリティの観点から足の計測をフックに「丸井グループのインクルーシブな取り組みを知ってもらう体験型のブースにしよう」となりました。最初はどれくらいの方がブースに寄ってくださるか不安でしたが、普段できない足の計測という体験を通して来場者の皆さんに喜んでいただけて良かったです。
また、新入社員の参加もチームで話す中で案に上がり、私も自分が新入社員だったらやりたいと意見しました。入社して間もない時期はさまざまな研修がありますが、丸井グループの取り組みがDE&Iの実現に繋がっている実感を得られる機会が少なく、今後のためにも良い経験になると思い実現することになりました。

今回の東京レインボープライドに出展されたご感想を教えてください。

私自身も今回、ブースに立つことによって学び直しになりました。ミッションやインパクトの実現に向けて、普段からサステナビリティ部の一員として取り組みをサポートしていますが、お客さまのリアルな声に触れる機会はなかなかありません。
今回接客をさせていただいく中で、ある方が「日常も、この会場のように自由な雰囲気だったら良いのに」と呟かれました。今回の丸井グループのブースにも、多様な方々にお越しいただき、インクルーシブな場になっていたと感じます。東京レインボープライドのような、誰もが自分らしくいられる環境が、特別からあたり前に変わっていくために何が必要か、改めて考えるきっかけとなりました。

今回「変わるまで、あきらめない」という強いメッセージを掲げて開催された「東京レインボープライド2024」。SNSやメディアでの反響も大きく、イベント当日は会場だけではなく街中がレインボーカラーに染まりました。

丸井グループは今後も、すべての人が「しあわせ」を感じられるインクルーシブで豊かな社会の実現に向け、さまざまな取り組みを進めてまいります。