今回で5回目となる「Future Accelerator Gateway」。選ばれた8チームのファイナリストと丸井グループ伴走社員、起業家メンターが一堂に会するキックオフの様子に取材班が潜入しました!事業創出に向けてこれからどんな3カ月となるのでしょうか?ドキドキのキックオフの様子と、ファイナリストの熱い想いをご紹介します!
アイデア募集が始まったのは2024年11月上旬。今回は2つのテーマで募集がありました。
書類、面談の選考を経て、今回はこれまでのプラグラムの中でも最年少となる13歳から22歳の将来世代 全8チームがファイナリストに選ばれ、伴走社員として丸井グループ社員16名が参加することになりました!
12月上旬にはキックオフとして、ファイナリストと丸井グループ社員、起業家メンターの顏合わせが行われました。
まずはお揃いのチームカラーのTシャツを着て、チームビルディングがスタートしました!
形や大きさの異なるブロックを使って、一番高く積み上げたチームが勝ちのこのゲーム。戦略の組み立てから積み上げまで、これが意外と難しい!
戦略の話し合いや、土台作り担当・高く積み上げる担当、といった形で役割分担をすることでコミュニケーションが取れ、ぐっと距離が縮まりました。
チームビルディングの様子
次に、ファイナリストの各チームより事業プランの提案内容のプレゼンを行いました。
それぞれが持つ課題意識や、「好きだからこそ世界中に広めたい!」そんな熱い想いが伝わるすばらしいプレゼンでした。
今回起業家メンターとしてサポートいただく、ライフイズテック株式会社の水野 雄介さん、BASE株式会社の鶴岡 裕太さん、株式会社FABRIC TOKYOの森 雄一郎さんによるトークセッションもありました。
ファイナリストの皆さんが真剣にお話を聞くその熱いまなざしに、起業家として大切なポイントを吸収しようとする熱意をひしひしと感じました。
トークセッションの様子
(写真左から) 水野さん、鶴岡さん、森さん
いよいよスタートする約3カ月間のブラッシュアップ期間!
本番は2025年3月3日。
デモデーまでの約3カ月間は、事業プランのブラッシュアップ期間です。
マルイ・モディ店舗や社員・エポスカード会員などの丸井グループアセットを活用し、実際にお客さま(エンドユーザー)への製品やサービス提供などを通じて、認知拡大や新たな気づきを得て事業プランに反映させていくことができます。
午後はさっそく起業家メンターとのメンタリングもスタートし、事業アイデアのブラッシュアップを行いました。
起業家メンターとのメンタリングの様子
また、丸井グループの伴走社員とのチームミーティングをみっちりと時間をかけて行いました。
初回のゴールは「3カ月の目標」「今後のスケジュールと進め方」「タスク整理」。
時間も忘れ、真剣に話し合いました。
(写真左から) 起業家メンターの鶴岡さん、ファイナリストの軍神 未来さん、丸井グループ社員の谷内 彩子さんと古舘 真輔さん
事業プラン:世界初のデジタルヒューマン*1技術で、この世界の労働を総リプレイスする
*1人間の姿や動作、感情表現をリアルに再現したデジタルコンテンツのこと
―提案内容に懸ける想いを教えてください
"人をデジタルに移行するAI技術"の開発 × "デジタルヒューマンのライセンス"の展開をしています。世界のテック企業の時価総額平均は、世界と日本を比べると桁が1つ違います。20年に1度の技術革新の時代に、ビッグテックに勝ちます。労働人口の減少、他国に比べAIに前向きな国民性、デジタルヒューマンの活躍が注目されるここ日本で、IP・不動産・金融業と、この国に深く根付いた事業を展開されてきた丸井グループとの取り組み・協業は、この国をリードする、社会的影響のある前例を創出できると考えています。
(写真左から) 起業家メンターの森さん、ファイナリストの中村 真緒さん、丸井グループ社員の木村 真帆さんと三好 弘晃さん
事業プラン:日本の紅はるかを利用したさつまいもD2Cブランドを東京・アメリカで展開する
―提案内容に懸ける想いを教えてください
私の夢はIMOVATION(IMOとINNOVATIONの造語)を起こすことです。甘いものは食べたいけど、砂糖を取りたくない、健康にも気を付けたい、そんな女性の願いを芋によって叶える。また、同時に芋の未来をつくる会社になります。
(写真左から) 起業家メンターの鶴岡さん、丸井グループ社員の新原 一雄さん、ファイナリストの板本 大輝さん・柴田 駿さん、丸井グループ社員の佐藤 宏美さん
事業プラン:スポーツ選手とサポーターをつなげるプラットフォームアプリ「UPSTAR」を提供する
―提案内容に懸ける想いを教えてください
私たちのサービスが、結果だけでなく選手たちの過程に寄り添い、彼らの挑戦を共に応援する「生きる意味」になることを願っています。この挑戦が、ひとりでも多くの人に新たな希望と感動を届けられると信じて、歩み続けるつもりです。
(写真左から) 丸井グループ社員の井波 秀之さん、ファイナリストの細井 愛茉さん、起業家メンターの水野さん、丸井グループ社員の近藤 愛絵さん
事業プラン:環境や防災などの意識変容を促すゲームの開発やイベントの企画を行う
―提案内容に懸ける想いを教えてください
【海に流入するごみを食い止めたい】この想いのため、リアルでごみ拾い×アプリ×アートの遊び「SAMURAI TRUSH〜スピリチュアル・ワールド」全国7カ所で開催したことがあります。リアルゲームを行ってきたからこそ『ゴミを回収することはできるが、減らせてはいない』という課題が見えてきました。今回提案するゲームを通して、少しでも人々の意識を変えたいと思っています
(写真上段) ファイナリストの基島 隆蔵さん
(写真下段左から)丸井グループ社員の清水 将貴さん、新保 拓門さん
事業プラン:AIによる対話×心理学を活用した高齢者向けのメンタルヘルスケア
―提案内容に懸ける想いを教えてください
老年期精神障がいの方は、寂しさ・社会的無力感・うつ・認知症(初期)に悩まされています。このような症状を、電話で・簡単に・効果的に予防したい、治したいと思いこのアイデアに辿り着きました。まずは、1年で国内1万人のユーザーをめざしています。自分が苦しんだ問題でもある老年期精神障がいの解決に向けて、着実に本気で動いていきます。
(写真左から) 丸井グループ社員の鈴木 悠世さん、SQooL共同創業者の田村 琉さん、ファイナリストの渡邊 眞雪さん、起業家メンターの水野さん、丸井グループ社員の佐藤 史彦さん
事業プラン:ギフテッド特性*2がある子どもと保護者のための伴走支援を行う
*2 知能や感性が生活に困難を感じるほどに豊かである特性を持つ子供を対象にしています
―提案内容に懸ける想いを教えてください
実は私の母方の家系にギフテッドネス*2 の特性を持った人がいます。彼らに共通すること、それは孤独。アメリカの大学で勉強ばかりの日々の途中、発見した言葉が「ギフテッドネス」でした。凸凹しているのは人ではありません。環境なんです。私も発達特性を持つ一人。その辛さが痛いほどわかるんです。だからこの問題は「私が」リードします。
(写真左から) 起業家メンターの森さん、丸井グループ社員の角町 達哉さん・梅原 さよこさん、ファイナリストの蔭山 朱鷺さん
事業プラン:自然と対話できるアプリと自然を飼うという体験を提供する自立移動デバイスの開発
―提案内容に懸ける想いを教えてください
私は、「好きだから、守りたい」ものとして自然をとらえられるようになる「Nature-positive-positive」な人が増えたらより良い未来になると考えています。そのために、今多くの人の興味の外側にある自然を、エンターテイメント化することで、親しみやすく、身近な存在にして、楽しみながら環境貢献ができる仕組みをつくりたいと考えています。そして、人々が自然に良いことをするサイクルを持続可能なビジネスとして存続させていきたいです。
(写真左から) 起業家メンターの森さん、丸井グループ社員の石山 桃子さん、ファイナリストの福田 海結さん、丸井グループ社員の吉田 博樹さん
事業プラン:骨に特化したキャラクター"ほねーず"の制作
―提案内容に懸ける想いを教えてください
私がやりたいのは「ほねほねワールド」をつくり、骨が好きなことがたくさんの人に受け入れられることをめざしています。これは、単に私が認められたい、と言うわけではなく、骨好きが受け入れられるならば、ほかの好きなものも受け入れやすくなるだろう。皆が好きなものが拒まれずに、素直に好き!と言える世界がつくりたいと思っています。
デモデー本番は2025年3月3日。
ここから社会を変えていく新しい事業が生まれるのか?気になるデモデー当日についてもレポートしますので、お楽しみに!