日本最大級の中高生向けアプリ・サービス開発コンテスト「アプリ甲子園」は、今年で14回目を迎えました。11月17日(日)に開催された決勝大会では厳正な審査を勝ち抜いた12チームが、熱いプレゼンテーションをくり広げました。
次世代を担う若手クリエーターの発掘と健全な育成支援を目的として、2011年より開催している日本最大級の中高生向けのアプリ・サービス開発コンテストです。丸井グループはこのイベントに共感し、2021年にスポンサー企業として初参画、2022年からはライフイズテックさまとの共同開催という形で大会に携わっています。
全国の中高生が開発したアプリを広く募集し、企画力と技術力を競う「一般開発部門」と、協賛企業からの課題を受けテクノロジーの力を使って解決できるアイデアで競う「アイデア部門」の2部門に加え、今年より新設された、AIをコア機能としたアプリ・サービス開発の企画力と技術力を競う「AI開発部門」の3部門で審査が行われました。
11月17日(日) TODA HALL & CONFERENCE TOKYOにて行われた決勝大会では、多数の応募の中から選考を勝ち抜いたファイナリスト12チームによる熱いプレゼンテーションが行われました。
審査員は、クリエイターやエンジニアなどのデジタル分野における専門家の皆さまに参加していただきました。
プレゼンテーションの合間には、協賛企業さまや丸井グループによる企業ブースの出展に加え、今回初の試みとなる、決勝に出されているアプリに触れる体験会が開かれ、ファイナリストから直接アプリの説明を聞くことで、さらにそのアプリのすばらしさを体験することができるなど、出場者と観覧にいらっしゃった方との交流が活発に行われ、大変な盛り上がりとなりました!
アプリ体験会の様子
丸井グループの企業ブースでは、将来世代を応援する取り組みを紹介しました!
【一般開発部門】
優勝・総務大臣賞は『mappy』
『mappy』は場所と思い出をつなげることができるアプリです。写真、音楽、手紙を選んで、それらを思い出の場所にリンクさせることで、その場所と結びつく感情や記憶を鮮明に残すことができます。時間が経ってもその場所を訪れるたびに、当時の感情や思い出が鮮明に思い返すことができます。
<審査員のコメント>
『mappy』のすごさは、エモい世界観がきちんと技術力とUIで表現されているところにあると思います。特にデザインがきれいで、エモさが伝わってくるところに感動しました!
準優勝は『BentoPalette』
テンプレートを使って短時間で彩り豊かなお弁当づくりをサポートするというコンセプトのアプリです。
<審査員のコメント>
昨年アイデア賞を受賞されて、今年一般開発部門の準優勝ということで、ぜひ来年『BentoPalette2』を開発してくれるのを楽しみにしています。今日を起点としてどんどんアップデートしてほしいと思います!
【AI開発部門】
優勝・総務大臣賞は『TutoriaLLM』
子どもたちがAIとの対話を通してプログラミングを楽しく学べるサービスです。特徴は、AIがユーザーの行動に反応しながら、まるで先生のように、チュートリアルに基づいたプログラミングを指導してくれる点です。子どもたちは指示されたことをこなすのではなく、自ら考え、試行錯誤しながらプログラミングの概念を身につけていくことができます。
<審査員のコメント>
・技術チャレンジ100点ということで、とてもびっくりしています!
・裏側の苦労を感じさせないシンプルなUIなど、完成度の高さに圧巻でした。さらなる発展を期待してます!
準優勝は『Handy』
『Handy』は、聴覚障がい者が日常的に使用する手話をリアルタイムでテキストに変換するアプリです。GoogleのMediaPipeを活用して手話の骨格データを取得し、Prototypical Learning(プロトタイプ学習)と独自開発したSubsequence-DTW Rewardingアルゴリズムを組み合わせた機械学習アーキテクチャにより、ユーザーの手話を瞬時にテキスト化します。このアプリは、多様な手話や新しい表現、スラングにも柔軟に対応できるよう設計されており、手話が持つ複雑で動的な特徴を的確にとらえ、複数の手話言語や異なる表現を高精度で翻訳できる機能を備えています。
<審査員のコメント>
社会課題に着目してアプリをつくるということがまずすばらしいと思います。論文を読んで最先端のAI技術を自分で調べて実装したというのもすばらしい!
上記の表彰に加え、技術賞はAI開発部門 優勝・総務大臣賞とW受賞の『TutoriaLLM』、協賛企業賞は、Cygames 賞は宇枝 礼央さんの『Puppeteer』、モンスターラボ賞はAI開発部門 準優勝とW受賞の『Handy』、マイナビ賞は酒井 涼雅さんの『TrashTrace』、江崎グリコ賞は一般開発部門 準優勝した『BentoPalette』が選定されました。
AI開発部門 優勝・総務大臣賞と技術賞を受賞した得丸 創生さん
丸井グループでは、このアプリ甲子園を共催しているライフイズテックさまとさまざまな共創の取り組みを加速させるため、2020年より「ライフイズテック共創チーム」が組成されています。
今回大会より丸井グループ社員も大会の運営に参加し、共創チームメンバーのほか、社内公募により手挙げで集まった社員が店舗で培った接客スキルやイベント運営のノウハウを活かして大会を一緒に盛り上げました!
当日は会場のご案内や受付などを行いました!
運営に携わった丸井グループ社員の声
エポスカード 共創推進部 木内 萌瑞さん
「第14回アプリ甲子園」の運営に携わった共創チームのメンバーに、アプリ甲子園のこだわりや共創についての熱い想いをインタビューしました。
私は2024年上半期から共創チームに新しく加わりました。
教員免許を持っており、「教育」という分野に興味があったこともそうですが、デジタル教育は今が過渡期だと思っています。この移り変わっていく瞬間に自分も共創チームとして加わることで、デジタル教育を大人や子どもたちに広めたいと思っています。
今回のアプリ甲子園は、初めて丸井グループも運営に携わったのですが、特にファイナリストと同じ将来世代の皆さんに来場いただくことに注力しました。これまでは将来世代の来場者が少なかったことが課題で、「学生主体の大会にしたい!」「どうやったら学生が楽しめるか?」ということを共創チーム皆で考えました。
そこで、新しくアプリ体験会を開催しました。ファイナリストがプレゼンテーションしたアプリを実際に触り、直接説明をすることで、本人たちの熱い温度感が伝わる会となりました!
また、将来世代に来ていただくために、ファイナリストから友人に渡してもらうための招待状の作成や、残念ながら選考の途中で敗退することとなった参加者にも一緒に大会をつくってくれた人として招待状を送りました。
結果、たくさんの将来世代の皆さんに来場いただくことができました。同じ世代のファイナリストが頑張っている姿を見て、チャレンジするきっかけになれたらうれしく思います。
今後は、アプリ甲子園の事務局にとどまらず、丸井グループのアセットを活用した新しい取り組みを通じて、デジタル格差を少しでも縮めることに貢献したいと思っています。
参加いただいた皆さま、協賛企業の皆さま、ありがとうございました!
▼「第14回 アプリ甲子園」関連情報
・大会HP https://applikoshien.jp/
・YouTube(アーカイブ動画URL) https://www.youtube.com/watch?v=FNs1aJDYn6Y
・テレビ「セイシュンアプリ ~第14回アプリ甲子園~」
2025年1月13日(月・祝)10:05〜10:35 テレビ東京系6局ネットで放映予定