デジタルを駆使しながら新たなビジネスを創出することができる人材の育成と発掘を目的に、丸井グループ社員がアプリを自作しプレゼンを行うプログラミングコンテスト、「第1回 丸井グループアプリ甲子園」を12月12日(月)に丸井グループ本社にて開催しました。
このイベントは、ライフイズテックさまが2011年より実施している、小中高生向けアプリ・Webサービスの開発コンテスト「アプリ甲子園」からインスパイアを受け、ライフイズテックさまとの共創によって実現しました。
丸井グループとライフイズテックさまは、2019年より資本業務提携契約を締結し本格的に共創を行ってきました。特に昨年度からは、"将来世代との接点拡大"と"社内におけるデジタル人材の発掘と育成"を目的とした共創の取り組みに注力しています。
今年度は10月に"将来世代との接点拡大"では、前述の小中高生向けの「アプリ甲子園」の共同開催を実現。
また、"社内におけるデジタル人材の発掘と育成"については、ノーコードツールを用いてプログラミングの基礎を学ぶ「DX研修」を丸井グループの役員からスタートし、その後、対象者を全社員まで拡大しました。そして、インプットの場であるDX研修で得た学びを実装しアウトプットする場として今回、丸井グループアプリ甲子園の初開催にいたりました。
(1枚目)小中高生向け「アプリ甲子園」の共同開催(2枚目)DX研修の様子
第1回となる今回は、DX研修に参加した社員や新社員を中心に42チーム、150名が9月の予選にエントリーし、選考を通過した12チーム、52名が決勝大会に駒を進めました。
決勝大会当日は、各チーム創意工夫を凝らした独自性あふれるプレゼンテーションがくり広げられ、その後の質疑応答、アプリの操作性やUIのチェックを通じて審査を実施しました。審査項目は、①ユーザビリティ、②提案や切り口の独自性・変革性、③ビジネスとして収益性や成長性の3項目で、社内外の5名の審査員が審査し、難易度の高い技術にチャレンジしているか、社内外のデータをうまく活用できているかといった技術面をライフイズテックさまに審査していただきました。
また、決勝大会を盛り上げるため、丸井グループ社員から参加者を募集し、リアルとウェブの参加を合わせて約200名が参加しました。
(1枚目)審査員5名中3名がZ世代(2枚目)実際にアプリの操作性やUIをチェック
そして、審査員による熱い議論の末、「優勝」「準優勝」「審査員特別賞」が決定!当日参加者の投票数で決まる「オーディエンス賞」と合わせて4つの賞が決まりました!
「OOB」は、フィルターバブル*¹によって視野が狭くなることから解き放たれ、新たな体験を提供するアプリで、サービスとアプリの独自性とアプリ開発の技術を高く評価されたことによる受賞となりました。また、参加者投票では、165票中39票を獲得し、オーディエンス賞とのW受賞となりました。
*¹フィルターバブル...インターネット上のおすすめ検索機能によって、自分の興味のある情報だけしか見えなくなること
優勝チームからは「まさか優勝できると思っていなかったので、驚きでいっぱいです。オーディエンス賞までいただくことができ、本当にありがとうございます。私たちのチームは、『フィルターバブルから抜け出すこと』をキーワードに検討を進めてきましたが、サービスのコア価値がなかなか定まらず、何度も検討をくり返し、ようやく最終形態にたどり着いたのは12月に入ってからでした。まだまだ精度を高めることができる部分も多いので、今後も継続して検討を重ねていければと思います。」というコメントがありました。
準優勝には、DX研修参加チームのグループ間職種変更を促進するアプリ「Marui Career Design APP(マルイキャリアデザインアプリ)」が選ばれ、独自性・変革性とユーザビリティが高く評価され受賞しました。
準優勝チームからは、「日々課題に感じていることを、アプリとして形にすることができました。また、入社10年以上の社員として"成長を感じにくくなっている"時期でしたが、アプリ開発という新しいスキルを身につけることで、"できることが増えていく"入社当時の気持ちを思い出せるような経験ができて良かったです。」とコメントがありました。
そして審査員特別賞には新社員チームのヤングケアラー*²の負を解消するアプリ「TAKIBI(タキビ)」が選ばれました。ヤングケアラーという社会課題に対する解決への熱意が高く評価されての受賞となりました。
審査員特別賞チームからは、「近年やっと問題視されるようになってきた複雑な課題に挑戦することができました。問題が重いため伝え方や解決が難しかったですが、当事者ではないメンバーも寄り添ってくれたことで乗り越えることができました。」とコメントがありました。
*²ヤングケアラー...障がいや病気のある家族・親族の介護など、本来大人が担うと想定されている家事や世話を日常的に行っている子ども
最後に、ライフイズテック 取締役副社長COO小森さんと、丸井グループ 代表取締役社長 青井さんから総評をいただきました。
ライフイズテック 取締役副社長 COO 小森 勇太さん
丸井グループ 代表取締役社長 青井 浩
丸井グループにとって初めてのイベントでしたが、どのチームも本当にレベルが高く、技術的な面でもすばらしいとライフイズテックさまに評価していただき、本当にやって良かったと思えるイベントでした。提案いただいたアプリを今後どうやって実装していくかという次のプロセスを考えていくと供に、大会開催にあたって絶大なるご支援をいただいライフイズテックさまとは今後もアプリ甲子園に次ぐ第3、第4の共創に結び付けていきたいと思います。
これまでのライフイズテックさまとの共創は以下からもご覧いただけます。
・将来世代と共に新規事業を創る「第2回Future Accelerator Gateway デモデー」開催
https://www.to-mare.com/news/2022/2future-accelerator-gateway.html
・学生たちのハイレベルな戦い!アプリ甲子園決勝大会開催
https://www.to-mare.com/news/2022/post-95.html