丸井グループでは、さまざまな企業・人と力を合わせてインパクトを生み出す取り組み「共創」に注力しています。「共創チーム」と言われる専任担当チームの人数・チーム数も増え、イベント開催やエポスカードとのコラボ、物流での協業など、常にさまざまな取り組みが行われています。
「Partner's interview」では、そんな丸井グループの共創の最新事例や、担当者による想いをご紹介します。第1回は、国内最大級の買取比較サイト「ヒカカク!」や、コレクター向けフリマアプリ「magi」の運営を行っているジラフさまとの共創についてお届けします。
「2030年のスタンダードをつくる」を掲げ、コレクター向けの希少アイテム(トレカ・スニーカー)の売買を独自の仕組みで実現しているフリマアプリ「magi」や買取比較サイト「ヒカカク!」を運営しています。
(株)ジラフ、丸井グループの両担当者から、「magi」のサービスや丸井グループとの協業、今後めざしたい未来についてお話をうかがいました。
丸井グループ 共創投資部 岩佐 遼平、株式会社ジラフ 取締役 magi 責任者 柴田 雅人さん
柴田:「magi」は2019年にスタートした、コレクター向けのトレーディングカード(トレカ)やスニーカーの売買に特化したフリマアプリです。特に、ほかのアプリでは扱いづらい高額なトレカを安心して取引していただけるような仕組みが強みになっています。
トレカは、プレイヤーとして遊ぶために集めている方や、美術品コレクターのような「集めること」が目的の方もいますが、コロナ禍で対戦の機会が減っていることもあり、後者のニーズがより活発になっています。また、子どものころに遊んでいた方が大人になって、お金に余裕ができたり、子どもと遊ぶためにまた始めたり、YouTubeなどで扱われるようになって、トレカ文化自体が盛り上がっている状況もあります。
岩佐:ポケモンや遊戯王など、日本はトレーディングカードの人気が高いですよね。僕は現在31歳なのですが、まさに小さいころに遊戯王カードで遊んでいたので、トレカ文化には親しみがあります!子どものころはよくカードショップに行き、自分が持っているカードの価格表をチェックしていましたし、大人になって、昔持っていたカードが高騰していると知って、実家で血眼になって探したこともあります(笑)。一方で、自分の子どもが最近ポケモンやポケモンカードに興味を持ち始めてきていて、世代を超えて親しまれている文化だなと実感しています。
柴田:人気すぎて新商品が出ても買えなかったり、転売や買い占めなどの問題もありますが、それくらい過熱しているジャンルだとも言えます。トレカって、一次流通はパックでしか売っていないので、少ない予算で特定のカードを買いたい場合は二次流通で買うのが効率的です。だから定価という概念がなく、需要と供給によって価値が決まるんですよ。そういった構造が、ほかの商品と決定的に違うところですね。
「magi」がオンラインだけにこだわらず店舗を持った理由も、「実物を見て高額カードを買いたい」「高額カードを郵送でやりとりするのが不安」というニーズがあったことが大きいです。
岩佐:日本発トレカは世界的な人気がありますし、オンラインカードゲームでNFTトレカが広がりつつあるなど、トレカを含むコレクターズアイテムの世界は拡大が見込まれていますよね。丸井グループからジラフさまに出資した理由としても、こうしたトレカ文化をはじめとしたコレクターズアイテムの世界をジラフさまと一緒に後押しすることで、丸井グループが掲げる「一人ひとりの『好き』を応援する」ことや、すべての人の「しあわせ」につながるのではないかと考えていることが大きいです。
柴田:「magi」のリアル店舗は、秋葉原や中野といったサブカル文化が根強い地域に出店していましたが、ポケモンカードが伸びている中で、大きなポケモンセンターがある渋谷エリアのモディに出店し、これまでとは違った方にもつながりができていると感じています。
岩佐:ジラフさまとの協業にあたって秋葉原の店舗に行きましたが、レトロな店構えや高額なカードなど、独自の文化に触れ、とても驚きました!渋谷店はこれまでの「magi」店舗にはなかったカード対戦スペースがあり、女性や家族連れの方にも楽しんでいただけて、買うだけじゃなくまさに「体験の場」になっていますよね。
柴田:トレカは男性が多い文化ではありますが、渋谷店で特化して扱っているポケモンは特にファン層が幅広いので、これをきっかけにイメージが変わっていくような気がします。買取・発送を担うリアル店舗において物流は不可欠なので、物流にも強みのある丸井さんとの協業はうれしいです。
岩佐:店舗だけ、フィンテックだけではなく、「店舗・フィンテック・物流」のアセットをまとめて提供できることが、ジラフさんに期待していただけているポイントかなと思っています。次のステップとして、「magi」のデータも活用して、高額商品の分割払いなども提供していきたいですね。
柴田:トレカには、まったく同じ能力でもレアリティの違いがあって、10円も価値がつかないカードもあれば、100万円のカードもあるんです。「デッキを光らせる」という言葉があるんですけど、これはプレイにおいては同じ効果を持つカードでも、より手に入りづらいものをデッキ*に入れたい、という意味です。そういう方は、プレイヤーとコレクターの両面を持っていますね。ほかにも「無限回収」という言葉もあって、特定のキャラクターや同じカードをひたすら何百枚と集めている方もいるんですよ。
岩佐:その人によって目的が違うから、オンライン・オフラインでいろんな選択肢が選べて、納得のいくタイミングで買えるサービスの提供が大切ですね。
「magipoke」で人気のレアリティの高いポケモンカード
*デッキ:対戦するときに使うカードの一揃いのこと。
柴田:今後、さまざまな場所にあるマルイ・モディと協業して利便性を上げることで、取引の選択肢を増やしたり流動性を高めて、まさに「ほしい時にほしい人がカードを売り買いできる」システムを進めていきたいです。市場の盛り上がりをもっと後押ししていきます!
岩佐:トレカは長い間形を変えずあらゆる世代で楽しまれる、もはや"文化"になっていて、コレクションとしての存在感もどんどん高まっているほかにないコンテンツです。持つ人によってカードの価値や使い方がまったく異なるところも魅力ですよね。世代を超えてコミュニティが深まるお店づくりや取り組みをしていくと、まさに丸井グループがめざしている「好きを応援する」ことができると思います。
カードの価格は日々想像がつかないほど変動しているので、「今、この瞬間にこのカードがほしい」というお客さまのニーズを、店舗やカードで応援したいですね。
「ほしい時にほしいものを買える」場をつくりたい
— この指とーまれ! │ 丸井グループ (@maruigroup) December 22, 2022
丸井グループと共創企業の対談企画「Partner's Interview」
第1回はジラフさま(@jiraffe_promo)
トレカなどのフリマアプリ magi(@magi_cards)責任者の柴田さんに、リアル店舗や物流などでの共創についてお聞きしましたhttps://t.co/VSuZZid7b3