2月20日(木)、(株)丸井は(株)メルカリとの業務提携契約を締結しました。 今回の業務提携では①リアル店舗「メルカリステーション」の展開、②「メルペイ」決済の導入、③データの連携という3つの取り組みを予定しています。
①リアル店舗「メルカリステーション」の展開
メルカリ初となる常設のリアル店舗である「メルカリステーション」を新宿マルイ 本館に今春から展開。「メルカリステーション」は、「メルカリ」の使い方が学べる「メルカリ教室」や、出品したい商品が撮影できるブース、「メルカリ」で売れた商品を投函するだけで発送できる「メルカリポスト」などを設置し、「メルカリ」を"体験しながら学べる"店舗で、丸井グループ社員が運営を受託。
②「メルペイ」決済の導入
2020年4月より、新宿マルイ 本館をはじめ複数店舗でスマホ決済サービス「メルペイ」を導入予定。今後は、マルイ全店・マルイウェブチャネルへの拡大や、「メルペイ」決済に連動したクーポン施策などを検討。
③データの連携
お客さまが「メルカリ」のフリマアプリで商品検索をした際に、「マルイウェブチャネル」の商品を表示して商品の選択肢を増やしたり、「マルイウェブチャネル」での購入履歴を「メルカリ」の持ち物リストと連携させ、より簡単に出品ができるようにするなど、「マルイウェブチャネル」と「メルカリ」のデータを連携したソリューションの検討。
メルカリとの業務提携の背景には、(株)丸井の「売らない店」へ進化するという大きなビジネスモデルの転換があります。
業務提携発表と同日に虎ノ門ヒルズで行われた(株)メルカリの事業戦略発表会「Mercari Conference 2020」では、提携の目玉である「メルカリステーション」についての発表が行われ、(株)丸井 代表取締役社長の青木も登壇し、その背景を語りましたので、今回はその内容をご紹介します。
報道関係者やパートナー事業者を対象とした、日本国内における今後の事業構想や戦略を発表するメルカリ初となる事業戦略発表会。
メルカリグループの掲げる事業の三本柱「メルカリ日本事業」「メルカリ米国事業」「メルペイ事業」の中でも、中核を担う「メルカリ日本事業」の今後の戦略として、「CONNECT」をコンセプトに、「1.パートナー企業との連携を通じた出品施策の拡大」「 2.データ連携を通じた一次流通と二次流通の融合」についての発表がありました。
丸井との業務提携については「1.パートナー企業との連携を通じた出品施策の拡大」における目玉施策として発表されました。
まずはじめに、(株)メルカリ取締役 兼 メルカリジャパン CEO 田面木 宏尚さんからリアル店舗展開のパートナー企業として丸井を紹介いただいた後、(株)丸井 代表取締役社長の青木が登壇し、業務提携の背景を語りました。
丸井は、「売らない店」を推進しています。これまでは物販中心のモノを売る店でしたが、これを今「体験を提供する店舗」へと進化しようとしています。
現在、若いお客さまを中心にリアル店舗とネット空間を自由に行き来するお客さまが多くなっています。
また一次流通(新品販売)と二次流通(一度消費者の手に渡った商品の再販)の間にあった心の垣根が非常に低くなっているお客さまが増えていることを、私たちリアル店舗を運営する人間は日々感じています。
こうした中で「メルカリステーション」は、従来のようにアパレルや雑貨などの"モノを売ること"が主体ではなく、"体験、サービスの提供"といった、コト消費を喚起し、多くのお客さまにご来店いただくというマルイ店舗の重要な戦略の一つであると考えています。
丸井グループでは、10年前から独自に循環型社会を推進するため、マルイ・モディ店舗でお客さまの不要になった洋服を集める「下取りチャリティ」を始めました。年間4万人のお客さまから30万点もの衣料品を回収し、状態の良い一部の衣料品は再販しています。
また昨年9月には、有楽町マルイでメルカリさまと共同で出品体験ブースを備えたポップアップショップを展開しました。これは、リユース(再使用)、リデュース(ごみ発生の抑制)、リサイクル(再生利用)の3Rをテーマとした「"すてる"をなくす」イベントの一環で行われたものです。
実際に出品体験をしたお客さまからは「今までは出品が難しそうで行動に移す勇気がなかったが、リアル店舗でやってみたら意外と簡単だった。」「分からないことは店舗の方に気軽に聞けるので安心感があった。」といった感想をいただきました。
新宿マルイ 本館に今春オープンする「メルカリステーション」は丸井グループの社員が運営する予定です。接客ノウハウを持つ丸井グループの社員が店舗運営を受託するビジネスモデルは、すでにデジタルペンのリーディングカンパニー「ワコム」や「ゴジラストア」などで始まっています。今回の「メルカリステーション」もリアル店舗で丸井グループの社員がお客さまに寄り添った接客をさせていただく予定です。
今回ご出店いただく新宿マルイ 本館は、すでにご出店いただいているApple新宿さま、FABRIC TOKYOさまのほか、アメリカでRaaS(リテールアズアサービス)を象徴する存在であるb8ta(ベータ)さまに今夏出店いただく予定で、マルイの中でも先進的な取り組みをしている店舗です。ここに「メルカリステーション」も出店いただき、さらに「売らない店」という未来の店舗コンセプトを実現していきたいと考えております。新宿マルイ 本館を皮切りにマルイ・モディ各店に「メルカリステーション」を展開・拡大していくことで、新たなお客さまの獲得、開拓につなげていきたいと考えています。
また、「メルカリステーション」を通じて一時流通と二次流通の垣根をさらに低くし、一時流通と二次流通をコネクトすることで、アパレルと雑貨市場の全体規模をさらに底上げ・拡大したいと考えています。
「メルカリステーション」は丸井がめざしている店舗戦略と合致しており、「メルカリステーション」を通じて多くの新しいお客さまにご来店いただくとともに、お客さまの不の解消につながるのではないかと、今回のメルカリさまとの共創に、今からワクワクしています!
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— この指とーまれ! (@maruigroup) 2020年3月23日