対話・対談
2022.3.4

学生時代の経験・価値観とキャリアのつながりとは?(後編)

今年4月に入社予定の丸井グループの内定者は現在、将来のキャリアを考える一歩を踏み出したい大学1・2年生向けのイベントを企画中です。そこで今回は、丸井グループ社員の岩本に内定者2名がインタビューを行い、学生時代に考えていたことや経験が、キャリア選択・キャリアステップとどのようにつながっているのか、考えてみました!
後編では、丸井グループ入社後のキャリアや出向での学び、今後のキャリアビジョンについてお届けします。(前編はこちら

目次

    (写真左)岩本 友輔(株式会社丸井グループ 不動産事業部・株式会社okos TSUKURUBA事業部兼任)
    (写真中央)小原 ゆゆ(大学4年生 丸井グループ内定者[2022年度入社予定])
    (写真右)恩田 綾佳(大学4年生 丸井グループ内定者[2022年度入社予定])

    やりたかったことに携われるキャリアを実現

    小原:今までうかがった話を踏まえて、丸井グループに入社する前と入社後のギャップはありましたか?

    岩本:あまりないかもしれません(笑)。丸井グループでの働き方について、2~3年は店舗での接客、その後は本社で小売事業に携わっていくというイメージを持っていました。実際、私の場合はその通りの働き方をしていて、やりたかったことができているからギャップはありません。

    小原:そうなんですね!入社前後のギャップがないことは、就活生や内定者からするとすごく安心です。逆に、ポジティブなギャップなどはありましたか?

    岩本:予想以上に人が良いということかな。就活時にかかわった採用課の人たちはすごく良い人だったのですが、「どの部署でもこんなに良い人ばかりではないだろう...」と覚悟していました。でも、そんなことはありませんでした。本当にどの部署に行っても良い人たちしかいないと感じます。
    もう一つは、若手の意見を聞いてくれることですね。多様な価値観や意見への理解があり、若者の突飛な意見も否定しない。丸井グループには本当にこのような風潮があると思います。

    小原:入社後、さまざまな部署でご経験を積まれていますが、ご自身のキャリアを選択するうえで大切にしていることは何ですか?

    岩本:会社の方向性と自分のやりたいことをそれぞれ認識して、その両方を叶えるために何をしたいかを考えることですね。僕は、将来「ワクワクする商業施設をつくりたい」と思っていて、これが丸井グループのめざす方向性の中で実現できるのではないかと考えています。
    あとは、視野を広げること。そのために僕は3つのことを意識しています。まずは情報収集です。新聞や本だけでなく、SNSからのインプットも大切にしています。次に社内での手挙げプロジェクトに積極的に参加して、グループ内でのかかわりを持っておくこと。そして余裕があれば、社外の人々とも交流の機会を持つこと。この3つを大切にしています。

    小原:なるほど、勉強になります!視野を広げるために丸井グループの「手挙げ」の文化を積極的に活用されているのですね。

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    「手挙げ」の文化でベンチャー企業への出向を経験

    小原:「手挙げ」の文化を活かして、岩本さんは(株)FABRIC TOKYO*¹への出向もご経験されているとか。なぜこれに自ら手を挙げたのか、その決断のきっかけや悩みなどの心境も教えてください。

    岩本:当時、営業企画部で小売事業の中期経営計画の策定に携わっていて、「売らない店」というワードが出始めていました。D2C*²などの体験型ショップを増やす流れになる中で、「D2C企業にとって魅力的な商業施設になれているのか?」「本当にそれが丸井グループにとってメリットのあることなのか?」といった疑問を抱いていました。
    そんな時に、FABRIC TOKYOへの出向の公募が出たので、自分の目で見て確かめるチャンスだと思って迷うことなく手を挙げました。出向先でちゃんと評価してもらえるのか、丸井グループと働き方が大きく違わないかなどの不安はありましたが、それよりも実際にD2C企業で働けるというワクワクの方が大きかったです。

    恩田:ご自身の考えをもとに積極的に行動に移されていたのですね!学生時代に何かを始めたいと思った時の姿勢と、現在を比較して何か変化はありましたか?

    岩本:社会人になってからの方が、フットワークがとても軽くなったと思います。これは、丸井グループの手挙げの文化に触れたというのが大きかったです。入社1年目は、全部の公募に応募していましたから(笑)。興味がなかったとしても、とりあえず出してみる。一見現在の業務に関係がなくても、後々良い気づきにつながっていきます。

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    FABRIC TOKYO出向時の様子

    *¹(株)FABRIC TOKYO...オーダーメイドのビジネスウェアを適正価格でご提供するD2Cブランド。丸井グループの店舗においては、これまでに「新宿マルイ 本館」など計3店舗に出店中。店頭ではお客さまに素材や生地をお選びいただき、無料で採寸を行っている。

    *²D2C...「Direct to Consumer」の略。メーカーが中間流通を介さず自社のECサイトなどを通じ、商品を直接消費者に販売するビジネスのこと。

    自分自身の成長のため 社内外に開かれた働き方をめざす

    小原:今後のキャリアの中で挑戦したいことはありますか?

    岩本:2つのことに挑戦していきたいという思いがあります。まず、フィンテックの分野に携わること。僕の今までのキャリアはずっと小売事業の分野でした。ですが丸井グループで働くうえでは、今後必ずフィンテックの知識や経験が必要だと考えています。
    もう一つは、再度出向するなど、他社でもう一度働くということです。FABRIC TOKYOへの出向経験から、丸井グループから見る視点と、外から見る視点とでは大きな違いがあることを実感しました。あと40年くらい働くとなると、もう一度違う環境でチャレンジすることは自分自身の成長に必要だと感じています。

    小原:まさに、社内外に開かれた働き方をめざしたキャリアをお考えなのですね!

    「住む場所を選ぶ」感覚で柔軟なキャリア選択を

    小原:最後に、キャリアについて悩んでいる大学生にアドバイスをお願いします!

    岩本:大学生のうちに、自分自身がこの先どのような活動をしていきたいのかを、ぼんやりとでもいいから考えておくことが大切だと思います。新卒で入社した企業がすべてではないと思うので、絶対に曲げられない自分の軸を大切にしつつ、「住む場所を選ぶ」ような感覚で柔軟に会社選びをしていくのが良いのではないかと思います。

    小原:自分が将来何をしていきたいのか、自分の軸を見つけることでキャリアの選択につながっていくのですね。キャリア選択って難しいイメージですが、「住む場所を選ぶ」感覚はこれからの働き方の主流になっていきそうですね。本日は貴重なお話をありがとうございました!

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    (写真左から)丸井グループ内定者 小原 ゆゆ・恩田綾佳、丸井グループ社員 岩本 友輔

    内定者による編集後記

    恩田:岩本さんが手挙げで参加された企画や出向経験、現在の仕事とこれからやっていきたいことが、学生時代の思いからつながっていることが感動的でした!
    また、丸井グループの開かれた働き方を通して、社員のキャリア自体がインパクトの「共創のプラットフォーム」につながっているようにも感じました。私も大学生活を振り返り、自分の実現したいことをあらためて明確にして、入社後は多くの機会に挑戦していきたいと思います!

    小原:まさに、丸井グループがめざしている方向性が、社員の方々のキャリアにも反映されていますね!私も入社後に生かしていきたいと感じたことがたくさんありました。手挙げを利用して、さまざまな部署で働かれた経験をお持ちの岩本さんのお話から、自分自身の入社後のキャリアについても深く考える機会になりました。
    また、自分が将来実現したいことと会社のめざす方向性との重なり合う部分を意識すること、「手挙げ」の文化で積極的に機会にかかわっていくことは、入社後に実践していきたいと思います。

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