サステナブル
2024.5.9

脱炭素社会へ向け、グリーンボンドを発行

2022年、途上国の応援と資産形成を同時に実現できる「応援投資」という新たな金融サービスの提供をエポスカード会員さまに向けて行った丸井グループが、この度再生可能エネルギー発電所取得のための資金調達を目的としたグリーンボンドを発行いたします。

目次

    今回は、丸井グループの応援投資第二弾となったグリーンボンドについて、その目的や前回との違い、それにかかわる担当者の想いに迫ります!

     

    応援投資 第1弾はソーシャルボンド!途上国の働く女性を支援

    途上国の低所得個人向け小口融資マイクロファイナンスを展開する五常・アンド・カンパニー(株)さまや、貧困層支援や教育問題など社会課題の解決に取り組む企業や領域に投資し、経済的なリターンと社会的なリターンの両立を実現する投資手法を提供するクラウドクレジット(株)さまとの共創により個人投資家向け、そしてエポスカード会員さま向け社債としてソーシャルボンドを2022年より3回にわたり発行しました。

    途上国でマイクロファイナンスを展開する、当社の投資先である五常・アンド・カンパニー社、クラウドクレジット社を通じて、インドをはじめとする発展途上国の約 33,000名の方に融資を行うことができました。(20236月時点)
    丸井グループがめざすファイナンシャル・インクルージョンの未来にむけた一歩として、たくさんのお客さまにご賛同いただき、10代から90代まで幅広い年齢層のお客さまからご応募いただくなど大きな反響を呼びました。
    お客さまからお預かりした資金は、おもにインドなどの新興国で自営業を営む女性たちに融資されます。融資された資金は縫製業のためのミシンや、酪農のための牛の購入などに利用され、事業開始や拡大につながり、多くの方の生活を支えています。

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    実際に資金がどのように活用されているのか、お客さまにお伝えするために現地の様子をレポーティングした動画や報告書を、丸井グループのホームページや公式YouTubeチャンネルにて公開しています。レポーティングを通して、お客さまの応援を目に見える形で実感していただけたと考えています。

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    レポートはこちら
    https://www.0101maruigroup.co.jp/d-bond/pdf/d-bond_report_1.pdf

    レポーティング動画はこちら
    https://youtu.be/mUEfdRiUtw8?si=TcvDgtfTDW7wblPr

    応援投資 第2弾はグリーンボンド!脱炭素社会へ向けた取り組み

    「応援投資」は、"誰かの未来を応援したい"という社会貢献に取り組みたい気持ちと、"預金より高い利息収入"という資産形成を両立することをめざす新しい仕組みです。

    今回、さらに投資の領域を拡大し、再生可能エネルギー発電所取得のための資金調達を目的としたグリーンボンドとして社債を発行することとなりました。2024年3月にグリーンボンド発行を発表したところ、その取り組みに賛同していただいた多くのお客さまより、予定を大幅に上回る応募をいただくことができました。

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    集まった資金は250世帯分の電力を再生可能エネルギーへ

    社債によりお預かりする資金をもとに丸井グループは再エネ発電所を取得し、「みんな電力」を運営する株式会社UPDATERさまとの共創によって「みんな電力」利用者の皆さまへ電力をお届けする仕組みを構築しました。

    今回のグリーンボンドでは、茨城県潮来市にある太陽光発電所を丸井グループが取得。年間発電量約110kwh、およそ250世帯分に相当する電力の供給を見込んでいます。

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    また、今回のグリーンボンドでは「みんな電力」の利用者さま向けにエポスポイントがさらに2%還元されるなど、お客さまの資産形成に役立つ特典が付加されました。

    応援投資の企画立案から、システムの構築に取り組んだファイナンシャルインクルージョン共創チームのメンバーに、丸井グループが応援投資に取り組む意義や想いについて聞きました。

    20240509ouen2.pngファイナンシャルインクルージョン共創チーム

    レポーティングで訪れたインドで実感した社会貢献の意義

    丸井グループ 共創投資部 小原 ゆゆ

    昨年、ソーシャルボンドのレポーティングのため現地へ取材に行きました。当たり前のことではありますが、そこには現地の方の生活があって、実際に融資を受けた方から感謝のお言葉をいただくなど、丸井グループが取り組んでいる社会貢献を実感することができました。

    応援投資の第二弾として、今回は環境やエネルギー問題に取り組むプロジェクトに活用される社債を発行いたしましたが、より良い社会、めざすべき未来へ向けた一歩として、応募された方だけでなく、たくさんの方に知っていただけたら良いなと思っています。

    再エネの自給自足を実現させ取り組みを加速

    丸井 開発部 神子島 光明
    (旧所属:マルイファシリティーズ エコビジネス開発部)

    かねてより、UPDATERさまからは自社発電所保有に対する課題についてお話をいただいておりました。
    再エネをもっと多くのお客さまに利用していただきたいものの、自社で保有する再エネ発電所は費用負担も大きく、安定価格での再エネ供給につなげるためには、大きな資金が必要であることが明確化していたので、丸井グループならではの取り組みを通してこの課題に向きあった結果、共創パートナーであるUPDATERさまを通じた応援投資を共創チームメンバーで企画しました。

    丸井グループは再エネ発電所の取得を使途としてグリーンボンド(デジタル社債)を発行し、エポスカード会員さまに投資していただきます。投資していただいた資金で再エネ発電所を購入し、 UPDATERさまに長期で売電します。
    これにより、丸井グループは安定的な売電収入、 UPDATERさまは安定した価格での再エネの調達が実現します。また、グリーンボンドに投資をしていただいた会員さまのうち、みんな電力利用者に対して、「リターンの上乗せ」や「投資した発電所の電力が自分に返ってくる、再エネの自給自足」を実現させることで、加入者増加も期待できる取り組みになっております。

    この取り組みにより丸井グループが掲げる「将来世代の未来を共に創る」というインパクトの実現へ向け、お客さま、共創パートナーであるUPDATERさまと共に歩みを進めてまいります。

     

    社会課題解決とお客さまの資産形成支援を両立する、丸井グループ独自の取り組みは今後もレポーティングを通して皆さまにご報告をさせていただきますので、どうぞお楽しみに!

     

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