「丸井グループは、小売やフィンテック以外にも良いことをやっているのに、それがなかなか社外に伝わっていない!」。この企画は、そんな課題感を感じている丸井グループの有志メンバーが集いスタートしました。 メンバーが「ちょいサス隊」として、「サステナビリティ」や「Well-being」に関する丸井グループの取り組みを日常のアクションを交えながら、より多くの人にお伝えしていきます!
先日、都内でも春一番が観測されそろそろ衣替えのタイミングも近いということで、「ファッション」にまつわるサステナブルなお話です。
昨年12月、EUでファッション商品の売れ残りを廃棄することを禁止する法案が大筋合意され、ファストファッションを中心とした衣料品の大量廃棄に歯止めをかける活動が盛んになってきました。
そうした中、「丸井グループ社員のファッションのサステナビリティに関する意識はどうなのか?」「将来世代がサステナブルにファッションと付き合っていくにはどうしたらいいのか?」について調査してみました!
丸井グループ全社員を対象にサステナブルファッションに関する意識調査を行いました。(回答:919名)
アンケート結果を見ると、一つのアイテムを3年以上使う社員が6割弱に上ることがわかりました。一方で、リユース品の利用についてはそれほど積極的ではなく、抵抗感がある方も多いという状況でした。
そこで「今後もっと前向きにサステナブルファッションに取り組むにはどうしたらいいか」のヒントがあると思い、新宿マルイ 本館で開催された「RE FASHION MARKET」にお邪魔してみました!
「RE FASHION MARKET」は、インフルエンサー50名が集まって自らの私物を販売するリユースイベントです。
会場は20~30代の女性を中心とした若い世代が多くいらっしゃいましたが、小さなお子さま連れのお客さまも多い印象でした。たくさんの商品がラックやテーブルに並べられ、インフルエンサーの皆さんがフレンドリーに接客。ファンの方々がその周りに集まり、商品を見るだけでなく、コミュニケーションを楽しんでいる姿が印象的でした。
「RE FASHION MARKET」を立ち上げたきっかけや、「今後どのようにファッションのリユースを拡大させていくか」について、主催者であり株式会社HAGIの代表のお二人にお話をうかがいました。
(写真左から)株式会社HAGI代表 山本 あかりさん・岡本 萌花さん
お二人のビジネスのきっかけは、ファッションへの興味関心が高く、幼いころから出店者としてフリマに参加していた経験の中で、お客さまとのコミュニケーションで商品の価値が変化していくことにおもしろさを感じたところからでした。
大学入学後、起業のプログラム参加にした岡本さんが、たくさんの古着店・リサイクルショップに「捨ててしまう服はないか」と声をかけて回り、商品を譲り受けて販売したという成功体験をきっかけに、このビジネスへの挑戦が始まったそうです。また、お二人の大学入学は2020年。つまり、コロナ直撃世代でもあり、対面コミュニケーションの大切さを感じていたと言います。
山本さん:リアルのフリマは、人の想いがつながる「持っていた人の顔が見える」取り組みであり、そこが大きな魅力ですね。
奈良県や和歌山県など、お二人が通う大学近辺のフリマ会場での出品からビジネスをスタートさせたものの、集まるのは家族連れや40代以上のお客さまが多かったとのこと。そもそも、フリマそのものに若者が少ないことが、課題の一つだったそうです。そこで巻き込んだのが、SNSのインフルエンサーでした。
岡本さん:まったくつてもなかったので、まずはSNSを通じてDMを送るところからアプローチを始めました。インフルエンサーの方々も、配信で使う衣装の管理に困っている方が多く、取り組みにも賛同していただくことができました。
まずは大阪でインフルエンサーの私物が購入できる今回の「RE FASHION MARKET」と同様のイベントを開催しましたが、お客さまの層がガラッと変わり、10代~20代の女性が大半を占める結果となりました。
山本さん:今までインフルエンサーが出品するフリマはあまり一般的ではなかったと思いますが、今後はどんどん流行らせて日常に溶け込ませたいです!
ーファッションに興味がない方にもリユースファッションの楽しみに気づいてもらうにはどうしたら良いと思いますか?
山本さん:ファッションに積極的でない人も、おしゃれになりたくないわけではないと思うんです。おしゃれなインフルエンサーの力を借りて、ファッションの楽しみに気づいていただくきっかけづくりのお手伝いをしていきたいと思います!
古着やリユース品そのものの価値もさることながら、フリマを通じて出品者とコミュニケーションを取ることで新たな価値が付与できるということにも気づくことができました!
リユース品は単なるおさがりや古着ではなく、「自分が好きな人・おしゃれな人のレコメンドアイテム」という魅力が加わることによった新しい価値が生まれることに気づきました。また、そうしたアイテムと自分の手持ちのアイテムを組み合わせることで自分の好きなファッションの幅も広がると感じました。
このようにリユース品の魅力に目を向けることで、よりファッションが楽しめるようになり、そうした取り組みが商品の大量廃棄を少しでも減らすことにつながるという意識を持って自分のワードローブを見直していきたいと思います!
Z世代の起業家大学生が取り組む「RE FASHION MARKET」
— 丸井グループ │ この指とーまれ! (@maruigroup) February 20, 2024
主催者の(株)HAGI代表のお二人は大のファッション好きで、幼いころからフリマに出店していた経験があるそう!懸ける想いに刺激を受けました
インフルエンサー50名が私物を販売するリユースイベントもレポートhttps://t.co/H1wJAJsXJc pic.twitter.com/Yh0yrnogt5