サステナブル
2023.11.30

渋谷マルイ開店準備室#1 「動き出した新たな "渋谷マルイ" 」

2026年に世界初のサステブルな木造商業施設として生まれ変わる渋谷マルイ。約50年前に建てられた旧店舗の解体が終了し、新店舗の建設工事が始まりました! そこで、3年後のリニューアルオープンへ向けて動き出した渋谷マルイの様子をお伝えする企画「渋谷マルイ開店準備室」をスタート!!建設中の建物の様子や、白熱する会議室、オープンに向けて奔走する社員の今を徹底リポートします。

目次

    渋谷マルイは1971年の開店以来、50年にわたり時代の流れと共に進化を続けてきました。そしてこの度2026年のリニューアルオープンへ向け、丸井グループの考える「インパクト」の一つである「将来世代の未来を共に創る」の実現に向けた取り組みを象徴するサステナブルな店舗として生まれ変わります!

    2026年オープン予定の渋谷マルイのイメージ

    連載「渋谷マルイ開店準備室」初回となる今回は、先日執り行われた「起工式」の様子と共に、渋谷マルイのリニューアルを共創するお取引先さまのコメントをご紹介します!

    着工の喜びと安全を祈願する起工式

    2023年10月吉日、秋晴れの空のもと渋谷マルイにほど近い神社にて起工式が執り行われました。

    起工式に参列した丸井 代表取締役社長 青野さん(左)と丸井グループ 専務執行役員 中村さん(中央)と関係者の皆さん

    起工式は無事に着工できることの喜びと工事の安全と順調な進捗を祈願する式のことで、丸井グループをはじめ、工事関係者が一堂に会しました。
    丸井グループからは、専務執行役員であり不動産・建築部門を担当する中村さんと丸井 代表取締役社長の青野さんなど関係者が参列。また、設計デサインを担当するFoster+Partnersさまや()三菱地所設計さま、工事施工を請け負う戸田建設()さま、住友林業()さまなど多くのお取引先さまも列席され、安全祈願の玉串を奉納しました。

    更地となった現地を視察

    起工式の後、全員で渋谷マルイへ移動し現地を視察。
    解体工事が進んだ渋谷マルイの地に立ち、間近に迫る近隣のビルや、建物のすぐ後ろを走るJR山手線など現地の状況を確認しました。現地の視察によって、3年後の完成へ向け気持ちを新たにした様子の皆さまでした。

    ここで、参列されたお取引先さまのコメントをご紹介します。

    Foster+Partnersさま
    2016年から始まったコンセプトデザイン時からこのプロジェクトに携わってきましたが、コロナ禍を経て、起工式を無事に迎えることができました。従来の商業建築に留まらないビジョンを持った渋谷マルイのプロジェクトに参加できることを、とてもうれしく思っています。
    革新的な発想とアナリシスから生まれてきたデザインは、これから先長く渋谷マルイの象徴となると思っています。渋谷の立地を活かして、より多くの方々に地球の環境負荷の問題とそれを軽減する手法を生まれ変わる渋谷マルイを通して実感してもらいたいと考えています。
    (株)三菱地所設計さま
    ようやくここまでたどり着いたなと思うと、感慨深いです。一方で、さらに良い建物にしたいという想いも強くあるので、そのためにはまだまだやるべきことがあると思っています。本日の起工式を終え、あらためて身が引き締まる想いがしました。
    新しい渋谷マルイは都心部の木造商業ビルとして、外観を含めここまで木質化した事例は前例がなく、また店舗そのものの設計思想もこれまでに例がない先駆的な試みであると考えています。そういった意味でも私たち設計者にとってもチャレンジングな取り組みとなりますが、早く渋谷の街、そしてお客さまにお見せできるようにしたいと思っています。
    戸田建設(株)さま
    私たちは旧店舗の解体工事から携わらせていただいているので、無事に解体が終わり、いよいよここから本格的に新築工事が始まるんだなと感じています。この夏にNHKで放映された「解体キングダム」で渋谷マルイの解体現場を取り上げていただきましたが、会う人会う人に話題にしていただき、渋谷マルイに対する関心の高さ、反響の大きさを実感しました。
    日本初の木造商業施設の建設へ向け、渋谷マルイにかかわるさまざまな方々の想いを可能な限り具現化していけるように、頑張っていきたいと思います。
    住友林業(株)さま
    このプロジェクトはサステナブルで重要な取り組みとしてとらえており、持続可能で豊かな社会の実現に取り組む私たちがこのプロジェクトに参加できることに期待で胸を膨らませています。
    木は成長をしていく過程でCO₂を吸収し、その後木材に加工されたあとも炭素を固定し続けてくれます。そのため、木造建築を増やすことは街を森にかえることになります。本プロジェクトを通じてサステナブルな取り組みを増やし、SDGsの達成、脱炭素社会の実現に貢献したいと考えています。

    「ただただ無事を祈って」丸井 代表取締役社長 青野さんのコメント

    ―起工式を終えて、率直な想いを教えてくだい。

    歴史を感じます。建物が解体したこの場所に立って、初めて渋谷にお店が建った時から、お客さまやお取引先さまに支えていただいてきた渋谷マルイ。それを壊して、更地になっているというのは感慨深いですね。
    解体してみたら、山手線ってこんなに近いんだなって、お店の中にいるとちょっと気づかないんですけど、壊してみてあらためて感じました。両側のビルもNHKで放送された「解体キングダム」で見てはいましたけど、本当に近いなって。ここにビルを建てるんだなって...
    私には娘が一人いるんですけど、子どもが生まれる前、最初は名前は何がいいとか大きくなったらどんな風になってほしいとか、そんなことばかり考えていたけど、いざ生まれる直前になったら「どうか健康で無事に生まれてきてほしい」と、ただただ無事を祈るだけでした。今はそんな心境です。
    渋谷マルイが事故なく、無事に完成すること、ただそれだけを祈っています。

    次回の「渋谷マルイ開店準備室」ではビルの解体が完了した渋谷マルイの様子とともに、渋谷マルイの今・昔をご紹介します。お楽しみに!