共創
2023.3.16

ブランドがオンオフを自由に行き来できる未来 | Partner's Interview #2 BASE

丸井グループでは、さまざまな企業・人と力を合わせてインパクトを生み出す取り組み「共創」に注力しています。「共創チーム」と言われる専任担当チームの人数・チーム数も増え、イベント開催やエポスカードとのコラボ、物流での協業など、常にさまざまな取り組みが行われています。
「Partner's interview」では、そんな丸井グループの共創の最新事例や、担当者による想いをご紹介します。第2回は、ネットショップ作成サービス「BASE」を運営するBASEさまとの共創についてお届けします。

目次

    BASE(株)

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    ネットショップ作成サービス「BASE」や、購入者向けショッピングサービス「Pay ID」などを運営しています。
    190万を超えるショップにご利用いただいているネットショップ作成サービスです。直近1年以内にネットショップを開設する際に利用したネットショップ作成サービスの調査において、ネットショップ開設実績5年連続No.1含む4部門で1位を獲得しています。(20222月 調査委託先:マクロミル)

    Partner's Interview

    BASE(株)、丸井グループの両担当者から、渋谷モディに出店しているBASEのリアル店舗出店スペース「SHIBUYA BASE」やコラボカード、今後めざしたい未来についてお話をうかがいました。

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    (左から)BASE(株) 上級執行役員COO 山村 兼司さん、
    (株)丸井 渋谷店店長 田口 由香子

    平面のECから立体のリアル店舗にする過程が、ブランドを進化させる

    ―渋谷モディにはBASEのリアル店舗出店スペース「SHIBUYA BASE」がありますが、渋谷に構えたきっかけは?

    山村:BASEのショップオーナーが出店するとなった際、"渋谷"という街に立てるということが一つのモチベーションになると感じました。流行が生まれる街"渋谷"の一等地にリアル店舗を出店できることは、ショップオーナーにとって貴重な経験になるため渋谷でオープンしました。

    田口:渋谷モディは、全国の方が来店され、丸井グループとしても新しい取り組みを実証している象徴的な店舗です。そして来店いただいているお客さまも非常に若く、毎日違う方が楽しいことを探しに訪れています。BASEもそうですが、館全体がイベント盛りだくさんな店舗ですね。
    ここに来ないと体験できないものがそろっている館でありたいなと思っています。とりわけ、「SHIBUYA BASE」の出店から、館の立ち位置がすごく明確になりました。

    ―BASEとしてリアル店舗に期待していることは?

    山村:BASEには実店舗を持たないブランドが多く、お客さまと会ったことのないショップオーナーがほとんどです。なので、リアル店舗の出店は、マーケティングの要素ももちろんありますが、それ以上にモチベーションを向上する役割が大きいように感じます。ファンの方とコミュニケーションを取り、リアル店舗出店をやり遂げることが、「このブランドをやっていくんだ」というショップオーナーの大きな自信になる。ショップオーナーにとってもファンの方にとっても深く濃い体験になるんだと思います。
    また、ECだけだと、ある意味「平面」でのお店づくりなのですが、リアル店舗になるとそうはいかない。お店の什器(家具や備品)やディスプレイを決めたり、在庫や製造、商品のラインナップを見直したり、自分たちが実現したい世界観に向き合うことが必要になります。そこで自分たちが何を大事にしているのかを考えるプロセスこそが、ブランドがもう一段階成長するにあたって非常に大きな役割を果たしていると思います。なので、あえて店舗の壁などをプレーンにしているんです。「SHIBUYA BASE」というサインも必要ないと思ったくらい()

    田口:渋谷モディのスタッフも、ショップオーナーさまのパワーに影響されています。通常のイベントスペースは、ある程度出店経験がある方がほとんどですが、BASEを利用するショップオーナーの初めてのビジネス、初めてのリアル店舗の出店への熱意に押され、なんとか実現したい!と日々奔走することで、丸井グループ社員の成長にもつながっています。

    ―リアル店舗の立ち位置に、以前と変化は感じられますか?

    山村SHIBUYA BASEはショップオーナーにとって、常設店舗ではないため、「次のステージのきっかけ」という意識が強い気がします。
    今は、常設店を出すことがゴールというよりも、オンラインとリアルの体験を行ったり来たりしながらブランドを大きくしていくという考えがスタンダードになっているような気がします。

    田口:物販機能の主軸はBASEに置いて、リアル店舗はあくまでもコミュニケーションの場というイメージですよね。リピートで出店している方がブラッシュアップされて戻っていらしたりするとすごく感動します!
    ショップオーナーさまに店舗を出してみて困っていることをお聞きすると、陳列や接客のこと以外にも「ずっと立っているので足がつらいです!」と言われたり(笑)。私たちも全員経験した道なので、「靴を楽なものにしてはどうか」とアドバイスしたり、全力でお応えしようと頑張っています。
    「ただ出店してもらうだけではなく、一緒に良いものにしたい」と思ってサポートしているところは、丸井グループらしい点かもしれません。実は社員の商品購入率も高いです(笑)オーナーさまから「SHIBUYA BASE」の出店中にほかの商業施設からも声がかかりました!という報告をもらうこともありますが、ブランドの成長は私たちにとってもうれしいことです。

    山村ショップオーナーに向けて毎年取っているアンケートでは、リアル店舗の出店サポートのニーズは60%と高く、さらに一度リアル店舗を出店をした方のリピートしたい意向80%ほどになります。ショップオーナーがオフラインのコミュニケーションを欲しているのが数字でもわかりますね。

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    ファンとの深い関係性を築くためのコラボカード

    ―BASEを利用しているブランドやアーティストとのコラボエポスカードを発行してみて、どのような反響がありましたか?

    山村:BASEを利用しているブランドさまは、ただモノを販売するだけではない「ファンビジネス」に近い方が多いので、とにかく持っていたい!という声が大きいです。ファンとの距離をどう近づけていくかについては、BASEでもアプリやサービスなどで後押ししていますが、コラボカードを持つことが、つながりや特別感を提供する手段の一つとなっています。

    田口:今後は、「カードを使うこと=応援になる」という仕組みももっと付加していきたいと考えています。今はNIER CLOTHINGさまで、貯まったポイントを限定グッズがもらえるという特典をつけていますが、ショップオーナーさまにも喜んでもらえることも考えたいです。応援機能の強化は、ファンの方とも一緒につくり上げたいですね。
    丸井グループには他にも多数コラボカードがありますが、「SHIBUYA BASE」というリアルの場があるからこそ、「この人のためにこのカードをつくったんだ!」という実感しているファンの熱量のようなものは、特別強い気がします。

    山村:「単純にお得」というよりも、ショップを応援したい!という気持ちをランクで見える化するとか、自分の応援をショップオーナー側にも伝えられる手段があれば良いですよね。ユーザーからも、「投げ銭」に近い感覚というお声をいただいています。

    田口:SUPER BEAVERのイベントに出店した時には、運営メンバーを公募したのですが、運営メンバーとお客さまが、ファン同士で盛り上がっていて驚きました。新しいお客さまとのコミュニケーションの場になっていましたね。

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    オンラインと同じくらい気軽に出店できるリアル店舗をつくりたい

    ―二社で今後実現していきたいことは?

    山村:インターネットの中で誰でも簡単に店を持てることを提供してきた中で、同じことをリアルでもやりたいという想いはずっとあります。リアル店舗を店したい時に、もっと簡単に出店できる仕組みがリアルでできれば良いなと。2時間だけとか()
    ほかには、「Z世代社長ウィーク」などもやっていましたが、いろんなテーマの企画もやっていきたいですね。ブランド同士やコンテンツとのコラボとか......。ショップのジャンルが幅広いので、どんなテーマを要望されてもお応えできるのもBASEの良さかもしれません。

    田口:普通だと出会えないようなお客さまやショップオーナーさまとの出会いがもっと増えていくのではないかと思っています。「いつも新しい人たちがいる、ものがある、体験できる」という場づくりを、一緒にやっていきたいです。
    丸井グループが掲げている「一人ひとりの『好き』を応援する」というインパクトにすごくフィットしていますよね。二社のめざしていきたい未来がしっかりとつながっていることを感じています。渋谷店の店長として、ショップオーナーさまに「出店してよかったな」と思ってもらえることが一番うれしいです。

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