丸井グループは、(株)talikiが設立した社会課題解決ベンチャー特化型ファンド「talikiファンド」へ出資をしました。3月15日(月)に京都の「QUESTION」にて行われたファンド設立記者発表会の様子をお届けします! 当日は京都の主要メディア関係者の皆さまにお集まりいただき、taliki 代表取締役社長 中村 多伽さんよりファンド設立の背景やねらいについて説明がありました。さらに、ファンドのおもな出資パートナーである京都信用金庫 理事長 榊田 隆之さんおよび、当社グループ 取締役 上席執行役員 共創投資部長 青木 正久が登壇し、出資の経緯や、ともにめざしたい未来についてトークセッションを行いました。また、talikiファンドの第1号出資案件となる、ヴィーガン事業を展開するスタートアップの(株)ブイクック 代表取締役 工藤 柊さんによる挨拶もありました。
始めに、taliki 代表取締役社長 中村 多伽さんよりファンド設立の背景やねらいについて説明がありました。
talikiは、「命を落とす人、死ぬより辛い人の絶対数を減らす仕組みをつくる」をビジョンとし、社会課題を解決する人を応援する事業を行っています。
従来であれば「ビジネスにならない」「解決が難しい」と言われ敬遠されていたような市場を、さまざまな工夫やファンの力によって切り開き、事業を成長させる社会起業家たち。そんな彼らを誰よりも近くで応援したい、そして社会課題の解決をするプレイヤーを増やし、課題解決があたり前の社会へと近づけていきたい。そのような想いから今回このファンドを設立しました。
このファンドでは従来のような株式での出資のほか、株式を一切取得しない出資方法なども活用し、IPOやM&Aなどの出口戦略を持たない社会起業家による資金調達も可能です。資金提供以外にもtalikiの持つ事業立ち上げのノウハウやコミュニティを活かし、パートナー企業と連携しながら成長採用支援・営業支援・販路拡大支援を行うことをめざしています。
▼株式会社taliki 公式サイト
https://taliki.co.jp
続いて、ファンドのおもな出資パートナーである京都信用金庫 理事長 榊田 隆之さんおよび、当社グループ 取締役 上席執行役員 共創投資部長 青木 正久を加えた3名でトークセッションを行いました。
京都において、ここ10年コンスタントに、年間約500社さまへ創業支援の融資をしています。お金だけ出せば良いというスタンスではなく、創業の際の課題に対しても地域コミュニティと一緒に解決をめざしており、近年は自然と社会起業家との距離も近くなってきました。本日の会場である「QUESTION」も、「一人では解決できない『?』に対してさまざまな分野の人が集まり、みんなで答えを探しに行く場所」という想いで建てられています。
このたびは、talikiさんのファンド設立への想いに100%共感し、出資者の一員として加わりました。世の中が変わっていき、企業も変わっていかなければならない中、若いリーダーたちが力を合わせて社会を変えていく、非常に大切な取り組みのスタートだと感じています。社会を変えるエコシステムをつくる一つのアプローチ。持続可能なモデルを皆さまと一緒につくっていきたいと考えています。
▼「QUESTION」 公式サイト
https://question.kyoto-shinkin.co.jp/
丸井グループは、「すべての人が『しあわせ』を感じられるインクルーシブで豊かな社会を共に創る」というミッションを掲げています。マルイ・モディ屋号の「小売」、エポスカードをメインとする「フィンテック」を中心に事業を展開し、先日創業90周年を迎えました。
将来を見据え、新たな取り組みとして「共創投資」事業を推進しています。「共創投資」は、単なるファイナンシャルリターンだけを求めるのではなく、ミッションに向けて中長期的なスパンで投資活動を行っているのが特徴です。丸井グループの持つリアル店舗やクレジットカードなどの経営資源を積極的に提供し、投資先の皆さまに活用いただき、当社の本業へのリターンに貢献いただく独自の投資スキームを築いています。「若い優秀な企業家や、スタートアップの皆さまのお役に立ちたい」という想いで伴走・共創し、ともに社会構造を変えていきたいと考えています。
2030年/2050年のビジョンに向けて、「将来世代との共創」に大きな力を入れています。talikiさんたちのお力を借りながら、将来世代の社会企業家との接点を広げ、ともに事業を拡大し、すべての人が「しあわせ」を感じられる社会の実現をめざしてまいります。
talikiファンドの第1号出資案件となる、ヴィーガン事業を展開するスタートアップの(株)ブイクック 代表取締役 工藤 柊さんによる挨拶がありました。
高校3年生のころから「ヴィーガン」を始めました。本場のイギリスや、日本でもヴィーガン人口は確実に増えており、特に環境問題の観点から「食事を変えていく」ことは、今後さらに注目されると考えています。ヴィーガン料理は食べるだけで環境問題に貢献できます。例えば、たんぱく質源を牛肉から大豆へ置き換えると、1食あたり乗用車の走行距離9.6km分のCO₂を削減可能です。
しかしながら、環境や動物への配慮、健康などを理由に菜食を選択しても、外食や中食では選択肢が少ないのが現状です。「もっと気軽にヴィーガン料理を食べられる機会をつくりたい」「ヴィーガン料理の選択肢を増やしたい」という想いでさまざまな取り組みを行っています。ヴィーガンレシピの投稿サイト"ブイクック"や、SNSアカウントを運営しており、Instagramのフォロワー数は7.3万人、ヴィーガン事業のアカウントでは国内最大級まで育っています。さらに 3月1日(月)に正式リリースした新しいサービスが"ブイクックデリ"です。ご自宅に冷凍ヴィーガン惣菜を定期宅配し、気軽にヴィーガン料理が楽しめる注目のサブスクリプションサービスです。
「Hello Vegan!な社会を、食卓から。」ブイクックは、ヴィーガン料理・レシピの領域から、誰もがヴィーガンを実践できる社会をつくります。
▼「v-cook」 公式サイト
https://www.vcook.co.jp/
トークセッションでは、具体的な取り組み事例の一例として、有楽町マルイで行われたポップアップショップが紹介されました。
3月12日(金)~14日(日)の3日間、有楽町マルイで開催した「インクルージョンフェス」の一環として、talikiさまプロデュースのもと、さまざまな社会課題の解決に取り組む将来世代の企業5社が集まり、合同で期間限定ポップアップショップを開催。将来世代の起業家たちのSNSを通じたファンや、取り組みに共感する若い世代が多く集まり、大盛況で幕を閉じました。
▼出店いただいた将来世代の企業5社をご紹介したYouTube動画はこちら
丸井グループは、将来世代の社会起業家をエンパワーし、「将来世代との共創」をさらに推進していきます。
「「talikiファンド」へ出資!将来世代の社会起業家をエンパワーします!」?15日(月)に行われた記者会見の様子を、共創パートナーの皆さま(@kissmetk @taliki_media @kudoshu_vcook))のコメントとともにご紹介
— この指とーまれ! (@maruigroup) 2021年3月18日
今後も将来世代との共創の取り組みを加速させていきます!https://t.co/JS4i2jCkQ8