共創
2024.8.23

未来に向けてアクション「第2回マルイミライ・スクール」

丸井グループでは、子どもたちを含めた未来の世代、つまり「将来世代」も大切なステークホルダーの一つだと考えています。将来世代の「好き」を起点に社会課題を考え行動につなげる、中学生を対象とした体験型プログラム「マルイミライ・スクール」が今年からスタートしました。今回はこの夏に開催された2つのプログラムを取材しました。

目次

    体験型プログラム「マルイミライ・スクール」

    マルイミライ・スクールとは、トークセッションやワークショップを通じて、自分の「好きなこと」や「個性」と身近な社会課題をつなげてアクションプランを考える、中学生を対象とした丸井グループ主催の体験型プログラムです。丸井グループのアドバイザーを務める現役大学生の小澤杏子さんが発案・監修し、一般社団法人Think the Earthの協力のもと、20243月に第1回を開催しました。
    そして今回、大好評だった初回をさらにブラッシュアップさせ、夏休みの開催に至りました。

    「好き」から始まる!第2回マルイミライ・スクール

    8月7日(水)、第2回マルイミライ・スクールが開催されました。今回は、全国各地から100名を超える応募の中から、抽選で32の中学生が丸井グループの本社に集まりました。当日は、大学生のゲストをお招きしたトークセッションや、自分の「好き」と社会課題解決をつなげてアクションプランを考えるワークショップを実施しました。 

    32名の中学生が丸井グループ本社に集合!

    1.トークセッション

    ●ユーグレナ 未来世代アドバイザリーボード
    株式会社ユーグレナの未来世代アドバイザリーボードを務める小澤杏子さん、山口笑愛さん、來海潤一郎さんの3名でトークセッションを行いました。「大きな一歩を踏み出そうとするのではなく、できることからトライすることが大事。このイベントへの参加こそが、はじめの一歩です!」というお話をいただきました。

    (左から)小澤 杏子さん、山口 笑愛さん、來海 潤一郎さん

    ●株式会社RelieFood 代表 加納 颯人さん
    家族の食物アレルギーをきっかけに、インクルーシブスイーツブランド「ISSA KITCHEN TOKYO」を立ち上げたという加納さん。「なぜ起業の道を選んだのか?」「起業する際にぶつかった壁は?」など、多くの質問が飛び交いました。

    RelieFood 代表 加納 颯人さん

    2.ワークショップ

    ワークショップ「私の好きから始めるSDGs withエポスカード」では、自分の「好き」と社会課題解決をつなげてアクションプランを考え、そこからエポスカードのデザインに落とし込みオリジナルのカード券面を制作するワークを行いました。その後の発表会では、デザインのこだわりポイントや社会課題解決に向けた想いをアウトプットしました。

    大学生サポーターのコメント

    イベント当日の運営は、丸井グループ主催のアクセラレータープログラム「Future Accelerator Gateway」の過去参加者をはじめとする大学生の皆さんにサポートしていただきました。

    私は現在、自身の活動の中で教育分野のプログラムを考えているので、今回のイベントは大変興味がありサポーターとして参加しました!中学生の皆さんは初めは緊張している様子でしたが、「好き」を深掘りするワークショップでは、夢中になってどんどんアイデアを生み出している姿が印象的でした。
    (YOMY! 今井 善太郎さん)

    今日一日とても楽しかったです!一番驚いたのは、中学生の皆さんの SDGsへの理解の深さや意識の高さ。自分が中学生だった数年前よりもサステナブルへの意識が格段に上がっていると感じ、ワクワクしました。こうしたイベントを通じて、未来に向けてのアクションが身近になると良いですね!
    (ビーラインドプロジェクト 浅見 幸佑さん)

    動画も公開中!

    自分の「好き」やこれからの社会についてとことん考え抜く1日となりました。
    第2回マルイミライ・スクール当日の様子はYouTubeでも配信中です!

    ビジネスプランを提案!1期生対象企画を特別開催

    7/27()には、マルイミライ・スクール1期生対象としたプログラムを開催しました。今回は1期生対象の企画として、3月に開催した第1回マルイミライ・スクール参加者の中から9名が渋谷モディに集まり第1回時に考えた「好き」と「社会課題解決」のアイデアをより具体的にビジネスにつなげて考えるワークを実施しました。実際に店舗で行われているインクルーシブな取り組みやサステナブルな取り組みなど学んだうえで、グループごとに「好き」を応援するイベントを企画し、発表を行いました。

    渋谷モディに1期生が再集合!同世代のつながりがますます深まりました

    1.トークセッション

    ●株式会社HAGI代表 岡本 萌花さん
    学生時代から思い描いていた「社長」への憧れと、学生起業家になるまでのエピソードについてお話ししていただきました。また、HAGIが展開する人気インフルエンサーの私物が購入できるフリーマーケット「RE FASHION MARKET」への想いは共感を生みました。

    HAGI代表 岡本 萌花さん

    ●渋谷マルイ開店プロジェクト
    プロジェクトに参加している丸井グループ社員から、丸井で現在進めている渋谷マルイの建て替えについて、木造建築への取り組みを説明しました!学生からは、「木造にすると開発費用はどう変わるのか?」「防火性能は問題ないのか?」など担当者もヒヤヒヤのストレートな質問に、会場は盛り上がりました。

    2.渋谷モディの見学

    見学に先立ち、渋谷モディの店長である田口さんより、渋谷モディの「好き」を応援するイベントや、多様性への取り組みなどの説明を受け、丸井グループの小売事業について学びました。
    見学では、体験型ジム「ONE PIECE FITNESS BragMen」の漫画の名場面を再現したプロジェクターコンバット"覇気"の体験や、「一人ひとりの『好き』を応援するイベント」について理解を深めました。

    また、廃棄物の削減とリサイクル率の向上を目的としたごみ集積所「エコファクトリー」の見学では、各テナントから排出されるごみの量を計測する取り組みについて学び、「実際にごみの量の計測にはどんな効果があるのか?」などの質問も活発に行われていました。

    3.「好き」と「社会課題解決」をつなげたビジネスプランの提案

    自分の「好き」にはどんな社会課題が関連しているのか?まずは、「好き」を分解するワークを行いました。丸井グループの新入社員も参加し一緒に対話しながら考えることで、いろいろなつながりが見えてきて、A3用紙いっぱいに関連ワードが広がりました。
    そこから、自分の「好き」とつながったワードに、どんな社会課題と関連があるのかを紐づけて、SDGsのシールを貼っていきます。

    そして、見つけた社会課題を解決するイベントを提案します。
    解決したい社会課題を軸にターゲットやイベント内容などビジネスとして成り立つようなプランを考えました。そして、PCを使いイベント告知用のポスターを作成し、プレゼンを行いました!

    提案されたビジネス課題解決のアイデア

    ①「GAME OFF」
    イベント内容:壊れたゲームの修理「GAME OFF
    開催理由:直すだけでなく、修理教室を開き技術革新にも貢献したい

    ③「みんな食べれま寿司」
    イベント内容:アレルギーがある方でも食べられる「みんな食べれま寿司」
    開催理由:地産地消とアレルギーを持つ人にも選択の自由を提供したい

    ②「CD to Make...」
    イベント内容:不要なCDのリメイクイベント「CD to Make...」
    開催理由:握手会などイベント目的で大量に購入されて廃棄されるCDを見て、体験した人が環境保全を考えるきっかけにしたい

    田口店長よりイベントの企画に対する総評と優秀賞の発表があり、その後提案したポスターを印刷し、店舗に掲載しました。少し恥ずかしながらもうれしそうに掲載されたポスターの写真をスマートフォンで撮る子どもたちの姿が印象的でした。

    ~編集後記~

    今回取材をしていて印象に残ったのは、中学生の皆さんが自分の「好き」を深掘りするワークの時にとってもイキイキとしていること。机に張り付いて夢中で書き込む子や、話ながら想像を膨らませている子などさまざまでおもしろかったです。また、プレゼン発表会は、自分の考えや想いを堂々と説明する姿に「すごいな、かっこいいな」と思いました。
    マルイミライ・スクールは、「社会課題解決しなくては」と難しく考えるようなものではなく、自分の「好き」を入口に、未来の社会に向けてどんなことができるだろう?と自由な発想で楽しみながら考えることができる、新しくて画期的なプログラムだと感じました。

    引き続き、将来世代との共創の取り組みをレポートしていきますのでお楽しみに!

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